【市況】３０日の株式相場見通し＝欧米株式の堅調を好感し買い先行

　３０日の東京株式市場は、前日の欧米株式市場の堅調を好感して買い先行の展開となりそうだ。ただ、きのうまでの３日続伸で日経平均株価が合計６１４円と短期間に急上昇しており、買い戻しや押し目買いに一巡感が出ることも予想され、買い一巡後は上値の重い展開となりそうだ。３０日早朝の東京外国為替市場では１ドル＝１０２円８０銭台での推移となっている。

　２９日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２８４．９６ドル高の１万７６９４．６８ドルと大幅続伸した。英国の欧州連合（ＥＵ）離脱決定に伴う市場心理の悪化が改善していることが好感されて買い優勢となった。また、アジアや欧州など世界的な株価の戻りが支援材料となったのに加え、米原油先物価格の上昇も追い風として作用した。ナスダック総合株価指数は、前日比８７．３７８ポイント高の４７７９．２４５と続伸した。

　日程面では、５月の鉱工業生産速報値、５月の新設住宅着工戸数、５月の自動車生産・輸出統計、５月の建設機械出荷額に注目。海外では、フィリピンのドゥテルテ大統領が就任、米６月のシカゴ購買部協会景気指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）