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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は102円前後で推移か、リスク回避の動きがただちに縮小する可能性低い

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

24日のドル・円相場は、東京市場では106円84銭から99円02銭まで下落。欧米市場でドルは102円00銭から103円18銭で推移し、102円19銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は、102円前後で推移か。英国の欧州連合(EU)からの離脱決定を受けて、先週24日の金融市場は大きく混乱した。主要7カ国(G7)による市場安定化に向けた取り組みへの期待は高いものの、リスク回避的な為替取引がただちに縮小する可能性は低いとみられる。

EUからの英国の離脱決定を嫌ったリスク回避的な絡んだ取引はしばらく続く可能性があるが、G7は「市場の動向や安定度を綿密に監視していく」との声明を発表した。G7声明に対する世界の金融市場の反応が注目される。アジア、欧米諸国の株安が一服すれば、リスク回避の円買いは縮小していくとの見方が多い。

ただし、ドル・円の取引では米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の動向がより重要なテーマとなりそうだ。英国のEU離脱を受けて米利上げは年内休止との観測が浮上している。イエレンFRB議長は29日、欧州中央銀行(ECB)が主催する会合(パネル討論会)に参加予定となっている。

この場におけるイエレンFRB議長の発言に対する市場の関心は高まりそうだ。金利引き上げに極めて慎重な見解が表明された場合、利上げ休止観測は強まる見込み。ただし、利上げ休止は米国株を押し上げる要因となるため、リスク回避的なドル売り・円買いが大きく広がるとは限らないとの声が聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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