【市況】日経平均寄与度ランキング（前引け）～日経平均は3日続伸、第一三共やアステラス薬が構成銘柄の上昇率上位

21日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり124銘柄、値下がり91銘柄、変わらず10銘柄となった。

日経平均は3日続伸。前日比81.32円高の16046.62円（出来高概算8億3000万株）で前場の取引を終えた。英国の欧州連合（EU）離脱問題に対する懸念が和らいだことから20日の欧米市場は軒並み大きく上昇したが、米利上げ観測の後退で為替相場が円高推移していたことが重しとなり、日経平均は前日の大幅上昇に対する利益確定売りが先行して89円安でスタートした。寄り付き後は一時15770.96円（同194.34円安）まで下落する場面があったが、売り一巡後は買い戻しが入りプラスへと切り返した。

値上がり寄与トップはアステラス薬<4503>となった。日経平均構成銘柄の上昇率トップは第一三共<4568>で8.3％高、同2位はアステラス薬で3.1％高となり、医薬品株が上位を占めた。第一三共は前日に発表した自社株買い実施が買い材料視された。発行済株式総数（自己株式を除く）の4.1％に当たる2800万株を上限としている。同社は昨年も500億円規模の自社株買いを実施しており、継続的な株主還元策が評価された。

一方、値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>となった。円高が嫌気され富士重<7270>が軟調なほかホンダ<7267>もさえなかった。日経平均構成銘柄の下落率トップは日製鋼<5631>で6.3％安、同2位は昭電工<4004>で2.8％安だった。日製鋼は一部証券会社による投資評価引き下げが観測されている。目標株価に変更はなく、足元の株価上昇で潜在的な上値余地が縮小したと判断されているようだ。


*11:30現在


日経平均株価　　16046.62(+81.32)

値上がり銘柄数　124(寄与度+107.12)
値下がり銘柄数　 91(寄与度-25.80)
変わらず銘柄数　 10

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<4503> アステラス薬 1594.5 48.5 +9.51
<9433> KDDI 3069 35 +8.24
<4568> 第一三共 2585 198 +7.77
<4452> 花王 5948 127 +4.98
<4507> 塩野義 5776 105 +4.12
<8035> 東エレク 8013 102 +4.00
<7751> キヤノン 3095 54 +3.18
<6971> 京セラ 5137 40 +3.14
<4324> 電通 5270 80 +3.14
<6367> ダイキン 8705 75 +2.94
<9984> ソフトバンクG 5785 24 +2.82
<4543> テルモ 4445 35 +2.75
<4523> エーザイ 5938 67 +2.63
<3382> 7&I-HD 4434 56 +2.20
<7951> ヤマハ 3160 55 +2.16
<2914> JT 4247 51 +2.00
<4519> 中外薬 3595 50 +1.96
<2801> キッコーマン 3735 50 +1.96
<2502> アサヒ 3403 48 +1.88
<9735> セコム 7862 44 +1.73

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテ 28340 -55 -2.16
<7733> オリンパス 3995 -45 -1.77
<7270> 富士重 3787 -39 -1.53
<1721> コムシスHD 1677 -35 -1.37
<5631> 日製鋼 459 -31 -1.22
<6473> ジェイテクト 1242 -30 -1.18
<6988> 日東電 6752 -28 -1.10
<4901> 富士フイルム 4120 -23 -0.90
<5802> 住友電 1418.5 -20 -0.78
<9613> NTTデータ 5020 -20 -0.78
<3105> 日清紡HD 987 -18 -0.71
<8252> 丸井G 1429 -17 -0.67
<7267> ホンダ 2740 -7.5 -0.59
<6103> オークマ 752 -13 -0.51
<5901> 洋缶HD 2063 -13 -0.51
<5714> DOWA 589 -12 -0.47
<3405> クラレ 1333 -10 -0.39
<8001> 伊藤忠 1261 -10 -0.39
<6841> 横河電 1161 -10 -0.39
<3086> Jフロント 1184 -16 -0.31

《NH》

　提供：フィスコ