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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月20日

 週明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比365円高の1万5965円で、取引時間中は一時1万6000円の大台を回復する場面もあった。過度な英国のEU離脱懸念が後退し朝から買い戻しが広がった。円相場は104円台半ばであまり円安は進まなかったが、株式の方は売り方のポジションがかなり積まれていたのだろう。日銀が追加緩和を見送って急落した先週16日以前の水準まで価格を戻している。

 前週末の米国市場は英国のEU離脱を問う国民投票の不透明感から持ち高調整売りが出てダウ平均は反落した。下げ幅は一時130ドルまで広がる場面があったが、引けにかけ押し目買いなどで下げ渋っている。一方、東京市場は最新の英国の世論調査でEU残留派が盛り返したことを材料に、日経平均が寄り付きから200円を超える大幅高のスタートとなった。その後も売り方の買い戻しがコンスタントに入って上げ幅を拡大。一時は1万6000円台を回復する(435円高)大幅高の場面もあった。ただ、1万6000円に達したことで短期的な警戒感も台頭。後場の日経平均は100円強の値幅で推移する高値膠着相場と化していた。東証1部の売買代金は3日ぶりの2兆円大台割れ。出来高は下げて膨らみ、戻り(上げ)で減少という、資金流入を示す状態にはまだ戻っていない。結果がどうあれ、23日の英国の国民投票を終えれば新たな動きが出てこよう。(ストック・データバンク 編集部)

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