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【特集】サンワテクノス Research Memo(7):配当での株主還元が基本

サンワテク <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元

サンワテクノス<8137>は株主還元について、配当によることを基本としている。配当方針としては、安定的かつ継続的な配当を行うことを重要視している。そうした配当方針は過去の配当実績に如実に表れている。安定配当の重要性について高い意識を有する一方で、利益成長に応じて増配を行ってきた実績もある。

2016年3月期は期初予想どおり、前期比2円増配の28円配を行った。1株当たり純利益117.76円に基づく配当性向は23.8%となった。2017年3月期については、前期比横ばいの28円配の予想を公表している。前述のように同社は安定配当と利益に応じた配当という2つの視点で配当を決定しているが、2017年3月期は親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が6.5%と1ケタであるため、配当据え置きとなったものと弊社では推測している。なお、予想1株当たり純利益に基づく配当性向は22.3%だ。今後業績が大きく上振れしてくるようなことがあれば、利益に応じた配当ということで、配当が引き上げられる可能性はあるが、現時点でそこまで期待するのは時期尚早であろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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