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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続伸、中国の5月貿易統計で輸入が急回復してブラジル株の強い買い材料になった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 51629.29 +2.26%
8日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1141.43ポイント高(+2.26%)の51629.29で取引を終えた。50490.11から51811.58まで上昇した。

中国の5月貿易統計で輸入が前年比-0.4%まで急回復したことを受けて(4月は-10.9%)、資源需要の増加期待がブラジル株の強い買い材料になった。また、石油ガス大手のペトロブラス(PETR3)が、債務削減のための資産売却計画を発表し、大幅な株高になったことも指数の上昇をけん引したとの見方。

【ロシア】MICEX指数 1951.55 +0.01%
8日のロシア株式市場はほぼ横ばい。主要指標のMICEX指数は、前日比0.29ポイント高(+0.01%)の1951.55で取引を終了した。1937.62から1960.75で推移した。

ブレント原油先物の上昇が(一時52.54ドル)、ロシア株の買い材料になった。一方、米連邦準備理事会(FRB)の早期追加利上げ観測の後退からドル安・ルーブル高になり、輸出関連企業の株安が指数を圧迫した可能性。また、世銀が前日、ロシアの2016年成長見通しをマイナス1.2%まで下方修正したことも、売り材料になったとみられる。

【インド】SENSEX指数 27020.66 +0.04%
8日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比10.99ポイント高(+0.04%)の27020.66、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同6.60ポイント高(+0.08%)の8273.05で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。インド株が7カ月ぶりの高値水準で推移しており、足元での高値警戒感から利益確定売り圧力が強まった。また、世界銀行がインドの成長見通しを下方修正したことも警戒された。

【中国本土】上海総合指数 2927.16 -0.30%
8日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.89ポイント安(-0.30%)の2927.16ポイントと反落した。

連休前に買い手控え。本土市場は端午節で9~10日に連休となるため、積極的な売買が見送られた。5月の重要経済指標が相次いで公表されることも(8日の貿易統計に続いて、9日に物価統計、12日に鉱工業生産や小売売上高、15日までに金融統計など)、気がかり材料として意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中長期的な資金流入の期待が根強いなか、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。なお、取引時間中に発表された貿易統計は、強弱感が分かれる結果。人民元ベースの輸出は前年同月比1.2%増(予想は1.5%増)、輸入は5.1%増(同2.5%減)だった。

《CS》

 提供:フィスコ

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