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【市況】8日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安と反落、素材関連さえない

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

8日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.89ポイント(0.30%)安の2927.16ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、9.35ポイント(0.30%)安の3063.75ポイントで引けている。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.40ポイント(0.11%)高の351.46ポイント、深センB株指数は0.04ポイント(0.00%)安の1088.43ポイントで終了した。

連休前に買い手控え。本土市場は端午節で9~10日に連休となるため、積極的な売買が見送られた。5月の重要経済指標が相次いで公表されることも(8日の貿易統計に続いて、9日に物価統計、12日に鉱工業生産や小売売上高、15日までに金融統計など)、気がかり材料として意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中長期的な資金流入の期待が根強いなか、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。なお、取引時間中に発表された貿易統計は、強弱感が分かれる結果。人民元ベースの輸出は前年同月比1.2%増(予想は1.5%増)、輸入は5.1%増(同2.5%減)だった。

業種別では、非鉄や鉄鋼などの素材関連株がさえない。中国北方稀土(600111/SH)が4.4%安、宝鋼(600019/SH)が1.5%安で引けた。空運株、消費関連株の一角、バイオ関連株なども弱含んでいる。

一方、証券株は高安が交錯する。業界大手の国泰君安証券(601211/SH)が3.3%安と下げる半面、中堅の東呉証券(601555/SH)は1.8%高と上昇した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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