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【特集】極洋 Research Memo(6):グローバル戦略、シナジー戦略、差別化戦略を強化

極洋 <日足> 「株探」多機能チャートより

■中期経営計画

極洋<1301>グループは、2018年3月期を最終年度とする「バリューアップ・キョクヨー2018」(数値目標:売上高260,000百万円、営業利益5,000百万円、ROE10%超)を発表している。現在でもこの計画は変わっておらず、目標達成に向けて進んでいる。

基本方針及び数値目標

基本方針として、「魚に強い総合食品会社として、収益基盤の安定と変化への対応力を高め、新たな価値を創造する企業を目指す」ことを掲げているが、同時に下記の3つの戦略を実行していく方針だ。

○グローバル戦略
・国内マーケットの更なる拡大及び海外販売戦略の強化
・海外生産拠点の分散及び拡大

○シナジー戦略
・調達から加工、販売までのグループネットワーク化
・グループ企業間の相互補完
・総合力を発揮し全体規模の拡大及び利益の最大化

○差別化戦略
・お客様目線を意識した付加価値商品の開発及び差別化
・「安心、安全、おいしい、健康」をキーワードに新たな価値を提供

以上のように同社は新しい中期経営計画に沿って事業を進めているが、前期の実績がやや足踏みしたことを考えると2018年3月期に目標利益を達成するには2017年3月期の目標をクリアすることが前提となるが、定量的な目標を達成することに加え、上記に掲げた施策を実行することで、企業の体質が変わることも重要であるので、今後の同社の動向には注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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