【市況】抵抗帯突破を見極めつつ、中小型株での循環物色へ【クロージング】
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
8日の日経平均は続伸。155.47円高の16830.92円(出来高概算16億6000万株)で取引を終えた。7日の米国市場ではNYダウが一時18000ドルを回復したほか、原油相場の50ドル乗せを背景に続伸で始まった。その後円相場が1ドル106円台と円高に振れると一時下げに転じる場面もみられた。
しかし、中国貿易統計が予想を上回り、円相場が再び107円台と円高が一服するなか、後場に入り上昇に転じた日経平均は、大引けにかけてもじりじりと上げ幅を拡大させている。結局日経平均は3ケタの上昇となり、本日の高値で取引を終えた。
朝方は三菱東京UFJ銀行が国債の入札に特別な条件で参加できる資格(プライマリー・ディーラー)を国に返す方向との報道に対する警戒があったが、週末に先物オプションSQを控えている需給状況でもあり、反応は限られていたようだ。反対に銀行などは売り先行後に、ショートカバーで戻る格好であろう。
日経平均は再び価格帯別出来高の膨れている16800-17000円のカベを試す展開になりそうだが、強弱感が対立しやすいだろう。メジャーSQを控えていることもあり、仕掛け的な売買も限られやすいと考えられる。そのため、インデックスに絡んだ売買の他は、個人主体による中小型株での循環物色が続きそうである。
《AK》
提供:フィスコ