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【経済】中国タイヤ業界で倒産ラッシュ、6年間で市場撤退14社


中国のタイヤ業界で企業の経営破たんが相次いでいる。過去6年の倒産数は、それぞれ2010年が2社(年産能力310万本)、11年が1社(100万本)、12年が1社(150万本)、13年が3社(520万本)、14年が2社(340万本)、15年が5社(1060万本)を数えた。合計15社が破たんし、年産能力2480万本が削減されている。カ車之家が18日に伝えた。
信用力の乏しい民間の中小メーカーが市場撤退を余儀なくされている。これらは、ローエンド製品を主に生産していた。ただ、中国全体では、減産が進んでいない。15年通年の生産量は、前年比で小幅増の6億6500万本に達した。中国橡膠工業協会に属するタイヤメーカー20社のうち、半数近くは前年比で減産、かつ減益に陥ったという。
需要の伸びが抑制されるなかで、設備稼働率も低迷。生産能力の過剰感は持続し、タイヤ業界全体の設備稼働率は足元で70%未満に落ちたままだ。
石炭や鉄鋼と同様に、過剰な設備が淘汰・廃棄されれば、タイヤ業界でも粗利益が上昇するとみられる。製品構造を調整し、ハイエンド化していく必要もあるという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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