【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東ガス、トヨタ、JT、花王
JT <日足> 「株探」多機能チャートより
チヨダ<8185>が4日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比横ばいとなり、3月の同1.4%減から改善したことが好感されている。婦人靴の販売が伸び悩んだ一方、新商品の仕入れを積極的に行っているスニーカーや子ども靴が引き続き好調に推移したことが寄与した。なお、全店売上高は同10.5%減だった。
■大阪ガス <9532> 395.8円 +7.2 円 (+1.9%) 本日終値
大阪ガス<9532>が反発。国内大手証券では、過去3カ月程度の間に株価は14%下落し、割高感が薄れたと指摘。株式市況が調整する中、ディフェンシブ性の強い同社株に対し弱気のスタンスを継続するのは困難との見方で、原調差益という一過性とは言え、円高が増益要因となる収益構造が円高による株式市況の下落局面で株価の下支えになる可能性があると解説。レーティングを「リデュース」から「ニュートラル」へ、目標株価を380円から420円に引き上げている。
■東京ガス <9531> 443円 +6 円 (+1.4%) 本日終値
大和証券の都市ガスセクターのリポートでは、各社会社計画は電力事業の販売単価やガス事業の費用想定が保守的と指摘。特に、東京ガス<9531>はコンセンサスを大きく下回る16年度会社計画がネガティブだったものの、超過達成が可能との見方で、次のイベントは7月末の託送料金(パイプライン使用料)申請と解説。セクター判断「中立」を継続、東京ガスと大阪ガス<9532>に割高感はないものの、東邦ガス<9533>は割高な水準との見解を示している。
■トヨタ自動車 <7203> 5,478円 +36 円 (+0.7%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。この日の東京為替市場で、ドル円相場は一時1ドル=107円42銭とドル高・円安が進行。ゴールデンウイーク中の3日には105円55銭まで、値を下げる場面があっただけに、足もとの円高一服が買い安心感を呼んでいる。また、4月の米新車販売台数は前年同月比3.6%増の150万6977台と4月として11年ぶりの高水準を記録したことも好感された。
■JT <2914> 4,481円 +14 円 (+0.3%) 本日終値
JT<2914>が小反発。同社は2日引け後に、16年12月期第1四半期の連結決算を発表。売上収益は前年同期比3.4%増の5340億8800万円、営業利益は同41.3%増の2036億9200万円となった。国内大手証券はリポートで、円高による減益要因はドル安ルーブル高等による増益要因でほぼ相殺され、足元の為替変動の業績影響は軽微と指摘。第1四半期決算で確認された通り、海外たばこ事業のモメンタムは実質ベースで力強く、中期成長を重視した継続的なブランド投資の成果として特に欧州でシェアが上昇していると解説。レーティング「バイ」を継続し、目標株価を5250円から5400円へ引き上げている。
■花王 <4452> 5,988円 +3 円 (+0.1%) 本日終値
花王<4452>が小動き。ドイツ証券はリポートで、同社の15年12月期の営業利益は前の期比23.3%増を記録したが、16年12月期は、国内の増収率が通常の状態に戻る一方、円高で海外の売上の伸びが鈍化、さらに長期的な成長可能性を支えるための投資増も予想されることから、増益モメタンタムは今後衰えて標準化営業利益の伸びは6.2%増に減速すると予想。レーティングは「ホールド」を継続、目標株価は5900円から6000円へ引き上げている。
■中国塗料 <4617> 665円 -52 円 (-7.3%) 本日終値 東証1部 下落率4位
中国塗料<4617>が後場に入って急落。同社はきょう午後1時30分に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は68億円(前期比32.1%減)にとどまる見通しだとしており、これが嫌気されているようだ。売上高は900億円(同21.8%減)を予想。船舶用塗料は海運市況の低迷が影響するとみているほか、工業用塗料も新興国の成長鈍化の影響を懸念している。なお、同時に90万株(自己株式を除く発行済み株式数の1.4%)、5億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間は5月9日~7月29日となる。
■太陽ホールディングス <4626> 3,260円 -200 円 (-5.8%) 本日終値 東証1部 下落率9位
太陽ホールディングス<4626>が大幅安。同社は2日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。経常利益見通しを78億円(前期比29.9%減)としていることが嫌気されているようだ。売上高は457億円(同8.3%減)を予想。同社の業績を左右する電子部品業界について、スマートフォンやタブレットといった小型情報端末のほか、一般家電製品が低調な推移になるとみている。また、円高の影響なども懸念しており、前提とする期中平均為替レートは1ドル=105円としている。
■オリンパス <7733> 4,010円 -195 円 (-4.6%) 本日終値
オリンパス<7733>が大幅安。同社は2日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表、売上高は8000億円(前期比0.6%減)、営業利益は900億円(同13.8%減)、最終利益は650億円(同3.8%増)を見込んでいる。為替の円高が重荷となり、本業のもうけを示す営業利益は2ケタ減益となる見通しで、これが嫌気された格好だ。なお、16年3月期連結決算は主力の内視鏡が牽引して、売上高8045億7800万円(前の期比5.2%増)、営業利益1044億6400万円(同14.8%増)と好調、最終損益については625億9400万円の黒字(前の期87億3700万円の赤字)と大幅黒字化し、8期ぶりに過去最高利益を更新した。ただ、これについては株価に事前に織り込まれていた。
●ストップ高銘柄
ぱど <4833> 363円 +80 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値
ソフトマックス <3671> 1,985円 +400 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値
Hamee <3134> 1,511円 +300 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
チエル <3933> 3,880円 +700 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値
ネクシィーズグループ <4346> 2,230円 +400 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
など、15銘柄
●ストップ安銘柄
アクセルマーク <3624> 3,030円 -700 円 (-18.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース