【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):グリンペプ、コカイースト、コメリ、エムスリー
グリンペプ <日足> 「株探」多機能チャートより
グリーンペプタイド<4594>がストップ高。4月21日に2229円の上場来高値をつけてから、一転して利益確定を急ぐ動きが加速、株価は急速に下値を探る展開で前日ザラ場中に1300円割れまで水準を切り下げていた。しかし、高値から4割強の下落をみせたところで売り物が枯れ、25日移動平均線との接触を待たずして、リバウンドを見込んだ投機資金が再流入している。富士フイルムホールディングス<4901>には日本でも急増傾向にある前立腺がんのワクチンをライセンスアウトしており、フェーズ3中間解析で好結果を得られたことなどで新薬に向けた期待が底流している。
■コカイースト <2580> 2,090円 +246 円 (+13.3%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
26日、コカ・コーライーストジャパン <2580> がコカ・コーラウエスト <2579> と経営統合へ向け協議を始めると発表したことが買い材料視された。経営統合により、競争が激化する清涼飲料業界で生産性の向上や物流の効率化を目指す。統合形態や統合比率などは今後協議し、最終契約締結までに決める。発表を受けて、コカコーラ東西2社の統合によるスケールメリットを好感する買いが向かった。なお、コカウエストの株価も急伸し、両社とも年初来高値を更新した。
■コカ・コーラウエスト <2579> 3,030円 +287 円 (+10.5%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
26日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。
コカ・コーラウエスト <2579> が4月26日大引け後(15:30)に決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は20.6億円の黒字(前年同期は12.9億円の赤字)に浮上し、通期計画の150億円に対する進捗率は13.8%となった。
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■日本トリム <6788> 6,830円 +630 円 (+10.2%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
26日に決算を発表。「今期経常は9%増で3期ぶり最高益更新へ」が好感された。
日本トリム <6788> が4月26日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比28.9%増の32.5億円になり、17年3月期も前期比9.0%増の35.5億円に伸びを見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
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■ノジマ <7419> 1,250円 +111 円 (+9.8%) 本日終値
26日、ノジマ <7419> [JQ] が16年3月期の連結最終利益を従来予想の106億円→129億円に21.7%上方修正。増益率が3.0倍→3.6倍に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。エアコンや冷蔵庫の高付加価値品の販売が伸び、デジタル家電専門店運営事業の採算が想定より改善した。繰延税金資産の計上に伴い、税金費用が減少することも最終利益を押し上げた。
■KYB <7242> 379円 +31 円 (+8.9%) 本日終値
KYB<7242>が急反発で年初来高値更新。26日取引終了後、集計中の16年3月期連結業績予想の修正を発表し、売上高を3620億円から3550億円(前の期比4.2%減)へ下方修正した一方、営業利益を137億円から155億円(同14.0%増)と2ケタ営業増益に上方修正したことが好感されている。自動車向け商品が堅調に推移したことに加えて、固定費削減などが寄与した。なお、最終損益を中国経済の減速に伴う収益性の低下で減損損失約36億円を計上し、17億6000万円の黒字から24億円の赤字(前の期70億5200万円の黒字)へ下方修正している。
■コメリ <8218> 2,799円 +219 円 (+8.5%) 本日終値
26日に決算を発表。「今期経常は6%増益、2円増配へ」が好感された。
コメリ <8218> が4月26日大引け後(16:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比12.2%増の174億円になり、17年3月期も前期比6.3%増の185億円に伸びる見通しとなった。
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■メタウォーター <9551> 3,035円 +221 円 (+7.9%) 本日終値
26日に決算を発表。「今期経常は19%増益へ」が好感された。
メタウォーター <9551> が4月26日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比37.4%減の51.4億円に落ち込んだが、17年3月期は前期比18.6%増の61億円にV字回復する見通しとなった。
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■ジグソー <3914> 19,750円 +1,340 円 (+7.3%) 本日終値
ジグソー<3914>が急反発。目先調整色をみせていたが、前日ザラ場中の1万8000円トビ台をターニングポイントに買いが再び優勢となり、きょうは一時1万9900円台まで切り返し2万円大台復帰を目前にとらえている。電子デバイスに組み込みソフトを実装し自動監視や遠隔操作を行うシステムを展開するが、人工知能ソフトをベースとした自動制御システムなどを手掛けていることや、ロボット・自動運転ベンチャーのZMPと自動運転車用基本ソフトを共同開発するなど話題性に事欠かない。一方、業績面でも建機向け大型商談の成立から飛躍の可能性が指摘されている。前週末22日付大量保有報告でモルガン・スタンレーMUFG証券などが5.8%超の大株主に浮上したことが判明しており、需給面でも思惑を呼んでいる。
■エムスリー <2413> 3,055円 +196 円 (+6.9%) 本日終値
26日、エムスリー <2413> が決算を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比23.3%増の199億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比15.3%増の230億円に伸び、16期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は製薬会社の業務を代行する医療情報サイト「MR君」で採用薬剤数が拡大し、16.0%の大幅増収を見込む。
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