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【市況】明日の株式相場見通し=1万7000円巡る攻防に、戻り待ちの売りに警戒感も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(21日)の東京株式市場は、売り買い拮抗が予想され日経平均株価は1万7000円を巡る攻防となりそうだ。きょうは、前日の米株式市場の続伸や原油価格の上昇を好感し日経平均株価は一時、前日比224円高まで買い進まれ、1万7000円台を回復する場面もあった。ただ、取引時間中に円高・ドル安傾向が強まり、米原油先物価格が取引時間外で下落したこともあり、上昇幅が大きく縮小した。

 市場関係者からは「1万7000円台に乗せた後に、上昇幅が縮小した背景には心理的なフシ目を回復したことによる戻り待ちの売りもあったようだ。この水準は、ほぼ3月の1カ月間、小幅な株価変動で滞留し売買代金の膨らんだ価格帯となっており、今後も戻り売りが続く可能性がある」との見方が出ていた。

 20日の東京株式市場は、前日の欧米株高を背景にリスク選好ムードが優勢となり、朝方に高く買われたものの、その後は上昇幅を縮小する展開となった。日経平均株価終値は前日比32円10銭高の1万6906円54銭と小幅続伸した。

 日程面では、食品スーパーマーケットの「生鮮館」、「卸売市場」、「肉のハナマサ」、「パワーマート」や、焼肉レストランの経営を手掛けるジャパンミート<3539>が東証2部に新規上場する。このほかに、4月の月例経済報告、3月の全国スーパー売上高に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会(ドラギ総裁会見)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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