【市況】前場に注目すべき3つのポイント~自動車や金融株に注目か
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:自動車や金融株に注目か
■外資系証券の注文動向:差し引き410万株の買い越し
■前場の注目材料:政府、インフラの整備にゼロ金利融資
■自動車や金融株に注目か
14日の日本株市場は、米株高や円安が追い風となり、買い先行の展開となりそうだ。13日の米国市場では中国の3月輸出が大幅増となり、アジアや欧州市場が全面高となった流れを受けて買いが先行。その後もJPモルガンの決算評価による金融株への買いや、ベージュブックでは大半の地域で緩やかなペースで経済が拡大しているとの認識が示されたことが好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の16600円だった。
シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均はギャップ・アップで16500円を突破してきそうである。25日線が16584円辺りに位置しているため、同線での攻防になりそうだ。昨日の日経平均は価格帯別出来高で積み上がっていた15900-16100円レベルを突破し、その後は16100-16300円レベルもクリアしている。16800円までは商いが薄いため、25日線を捉えてくるようだと、一段とリバウンド基調が強まる可能性がありそうだ。
また、円相場が1ドル109円台で推移しているが、トヨタ自<7203>など1ドル108円での業績を市場は織り込んでおり、輸出関連には修正リバウンドが意識されやすい。また、米国では決算シーズンとなっているが、JPモルガンの決算が評価され、金融セクターに買いが広がっていた。メガバンクなどへの波及が意識されやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き410万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1950万株、買い2360万株、差し引き410万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月7日(木):470万株の買い越し
4月8日(金):10万株の買い越し
4月11日(月):260万株の買い越し
4月12日(火):10万株の売り越し
4月13日(水):620万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウ上昇(17908.28、+187.03)NY原油(41.76、-0.41)
・ベージュブック、ほとんどの地区で物価が緩やかに上昇
・政府、インフラの整備にゼロ金利融資
・中国輸出、3月11%増
・TPP、与党に先送り論
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・10:30 豪・3月失業率(予想:5.9%、2月:5.8%)
・10:30 豪・3月雇用者数増減(予想:+1.7万人、2月:+0.03万人)
<海外>
・10:30 豪・3月失業率(予想:5.9%、2月:5.8%)
・10:30 豪・3月雇用者数増減(予想:+1.7万人、2月:+0.03万人)
《WA》
提供:フィスコ