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【市況】東京株式(大引け)=47円安、商い低調が際立つなか小幅反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は商い薄で方向感を欠く展開。前場の日経平均株価は前日終値を挟んでの小浮動を続けたが、後場は徐々に売りに押される展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比47円57銭安の1万7000円98銭と小幅反落。東証1部の売買高概算は16億210万株、売買代金概算は1兆7399億3000万円。値上がり銘柄数は733、対して値下がり銘柄数は1064、変わらずは151銘柄だった。

 きょうの東京市場は、終始手控えムードの強い展開だった。ベルギーの首都ブリュッセルでの連続テロが地政学リスクを高めたことで、積極的な買いは見送られた。ただ、前日の欧米株市場は売り物を吸収する強さをみせたことから、東京市場でも朝方はわずかに買い優勢でスタート。その後は買いが続かず、後場に入ると徐々に売りに押される展開に。外国為替市場では1ドル=112円台前半のもみ合いでなお円高警戒感も根強く、輸出主力株などが売りに押された。銀行も冴えない動きで、投資家心理を冷やした。また、3月期末を目前に機関投資家の参戦も限定的だったことで、売買代金の落ち込みが顕著だった。結局、売買代金は2兆円を大きく下回り今年最低水準を更新した。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、村田製作所<6981>も軟調。ゼビオホールディングス<8281>が急落、千代田化工建設<6366>も大きく下げた。クックパッド<2193>、野村総合研究所<4307>が大幅安となったほか、日本CMK<6958>の下げも目立つ。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が大きく買われ、小野薬品工業<4528>も高い。ジーンズメイト<7448>、きちり<3082>は値幅制限いっぱいに買われた。ダブル・スコープ<6619>、サイバネットシステム<4312>も活況裏に値を飛ばした。サクサホールディングス<6675>、淺沼組<1852>も物色人気に。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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