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【経済】中国:第1四半期の経済情勢、「幸先の良いスタート」に=張副首相


中国の張高麗・副首相は20日、国務院発展研究センター主催のフォーラムで、今年第1四半期(1~3月)の経済情勢に言及し、「良いスタートになる」との見通しを示した。
張副首相は1月から3月上旬までの主要経済指標について、「上向きの趨勢にある」と指摘。「例えば、電力使用量や雇用、固定資産投資、財政収入、都市部住民可処分所得、マネーサプライがいずれも上向いている」とし、今年第1四半期に対する明るい見通しを示した。張副首相の発言は、「第1四半期の経済成長率が政府目標(6.5~7%)の下限を上回っていることを意味し、市場予想を上回る可能性を示唆した」と受け止められている。

<3月の輸出入は改善へ=商務部>
また、商務部の高虎城・部長も同フォーラムで、3月の輸出入が改善するとの見方を示した。「1月から2月の輸出入は前年同期比で大幅に減少したものの、3月の輸出入は持ち直す」という。
さらに、国家発展改革委員会の徐紹史・主任は、景気全般の回復基調を予想。「依然として下振れ圧力が残るものの、景気が良くなるファンダメンタルズに変わりはない」との認識を示した。

<金融リスクの出現には注意が必要=張副首相>
ただ、前述の張副首相は金融リスクを防ぐ必要性にも言及。株式市場、外為市場、債券市場、不動産市場で発生し得るリスクに対して、「全面的な金融監督を強化し、リスクを防ぎ、システミック・局部的なリスクが起こらないようボトムラインを守る必要がある」と強調した。


【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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