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【通貨】欧米為替見通し:英中央銀行の金融政策は現状維持の公算、ポンドは下げ渋る展開か


今日17日の欧米市場では、英中央銀行の金融政策、原油先物、欧米株式の動向が手がかり材料となりそうだ。英中央銀行の金融政策は現状維持の公算で利上げ開始は2017年以降になるとみられている。

公表される議事要旨の内容を点検する必要はあるが、量的緩和策の強化について特に言及しなかった場合、ポンドは主要通貨に対して下げ渋る見込み。ポンド買い・円売りのフローが観測された場合、ドル・円の取引にも影響を与える可能性がありそうだ。

原油先物と欧米株式の値動きは連動する可能性があり、原油先物が底堅い動きを続けた場合、欧米株式はやや堅調に推移する可能性がある。世界の主要産油国が増産凍結に向け4月17日にドーハで会合を開くことが決まっており、原油の世界的な供給超過の状態は徐々に解消に向かうとの思惑が浮上している。

会合結果について予断を持つことは避けるべきだが、増産凍結は短期的には原油高につながる要因であり、外為市場ではリスク選好的な取引がやや増える可能性がある。

【今日の欧米市場の予定】

・17:30 スイス中銀が政策金利発表(中央値-0.75%に据え置き予想)
・19:00 ユーロ圏・1月貿易収支(予想:+100億ユーロ、12月:+243億ユーロ)
・19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・21:00 英中銀金融政策委員会(政策金利、資産購入枠とも据え置き予想)
・21:00 英中銀金融政策委員会の議事要旨発表
・21:30 米・10-12月期経常収支(予想:-1180億ドル、7-9月期:-1241億ドル)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.8万件、前回:25.9万件)
・21:30 米・3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:-1.5、2月:-2.8)
・23:00 米・1月JOLT求人件数(予想:550.0万件、12月:560.7万件)
・23:00 米・2月景気先行指数(前月比予想:+0.2%、1月:-0.2%)
・南ア中銀が政策金利発表(現行6.75%から0.125%利上げ予想)

《SY》

 提供:フィスコ

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