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【市況】17日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高と5日続伸、証券株に買い


17日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比34.40ポイント(1.20%)高の2904.83ポイントと5日続伸した。約3週ぶりに心理的節目の2900ポイント台を回復している。上海A株指数も上昇し、35.95ポイント(1.20%)高の3039.98ポイントで引けた。外貨建てB株相場もしっかり。上海B株指数が5.56ポイント(1.57%)高の359.92ポイント、深センB株指数が12.99ポイント(1.19%)高の1104.04ポイントで終えた。

金融緩和の期待が強まる。資金供給ツールの一つ「中期流動性ファシリティ(MLF)」に関して、中国人民銀行(中央銀行)が近く金利を0.25ポイント引き下げるとの観測が浮上するなか、「政策金利引き下げの前兆」と指摘する声が市場関係者の間からきかれた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が16日閉幕し、李克強首相が16年成長目標の達成に自信を示したことも好材料。政府高官がマーケットの先行きを楽観したことで、下値不安が薄らいだ。指数は戻り待ちの売りに押される場面がみられたものの、中盤から買いの勢いが再び優性となっている。

業種別では、株高が追い風となる証券株の上げが目立つ。中信証券(600030/SH)が3.3%高、東方証券(600958/SH)が3.7%高で引けた。深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)が年内にもスタートすると伝えられたことが改めて材料視されている。深セン上場の銘柄も軒並み上昇。不動産株や自動車株、消費関連株も買われる。ゼネコンや発電設備、素材などインフラ関連株も高い。ITハイテク関連株も軒並み急伸した。ベンチャー企業などで構成される深セン創業板指数も5.6%高と大きく上昇している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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