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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月15日

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比116円安の1万7117円だった。前場は小動きだったが、日銀の金融政策が現状維持と伝わった後場からは手じまい売りが広がり、目先的ながら日銀に関しては期待の部分で材料出尽くし状態となった。ただ、日経平均は1万7000円台を維持する底堅さも見せており、まだ戻り基調自体は保たれている。

 昨日の米国市場は日本や欧州の株高の流れを引き継ぎダウ平均が小幅続伸した。原油安を受けて序盤は安く推移したものの、FOMCでの利上げ見送り期待などから後半はプラス圏へと持ち直す腰の強さを見せた。一方、東京市場は日銀の金融政策会合待ちで、前場の日経平均は前日終値近辺で膠着する完全な様子見商状に。後場開始直後に金融政策の現状維持が伝わると、追加緩和を期待していた向きの手じまい売りに押され下げ幅を広げてしまった。もっとも、1万7000円の大台はキープしており失望売りというほどの売られ方ではない。直近で3連騰していたことを考えればまずまずの値動きだったと思われる。多少気になるのが円相場でこちらは1ドル=113円を超えそうな強含みの展開に。このまま円高が進むようだと日経平均の1万7000円台キープも難しくなってくるだろう。3月の米利上げ見送りは今のところ市場のコンセンサスだが、足元ではこの利上げ見送りを織り込むような円高が進んでいる状態だ。(ストック・データバンク 編集部)

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