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【特集】きちり Research Memo(8):経営環境の変化に対応した機動的な経営遂行を目的に自己株式取得


■株主還元策

きちり<3082>の株主還元策として配当と株主優待を実施している。2016年6月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの7.5円(配当性向16.9%)を予定しているが、今後は配当性向を段階的に引き上げ、2018年6月期には30%の水準を目指すとしている。2018年6月期の業績が、計画通り達成された場合、配当性向30%を基準にすれば配当金は30円となる計算で、今後の配当成長が期待される。

また、株主優待に関しては、12月末の株主に対して、同社グループ店舗で利用できる3,000円分相当の優待券(500株以上の株主は9,000円分相当)を贈呈している。株主優待も含めた年間投資利回りを現在の株価水準(3月1日終値629円)で計算すると、約6%となり魅力的な水準と言える。

なお、同社は経営環境の変化に対応した機動的な経営遂行を目的として、自己株式の取得も行っている。2016年2月には新たに株式数で12.5万株、取得価額で100百万円を上限に自己株式の取得を発表した(期間は2016年2月~6月)。今後、株価が下落する局面においては下支え要因として機能するものと考えられ、株主還元に積極的な企業として評価される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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