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【市況】日銀会合、サプライズの期待も【クロージング】


14日の日経平均は3営業日続伸。294.88円高の17233.75円(出来高概算20億1000万株)で取引を終えた。先週末のECBの追加緩和を評価した欧米市場の上昇のほか、原油相場が39ドル台を回復したことも好感されて買いが先行した。また、朝方発表された機械受注が予想を上回ったことも材料視された。これにより17100円を回復して始まると、為替相場が円安に振れて推移したこともあり、17300円に迫る場面もみられた。その後は日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まり、やや上値を抑えられたものの、終日強含みの展開だった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めていた。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇だった。ただ、終日強含みではあったが、保険、銀行、不動産辺りは回転が利いただろうが、買い一巡後にこう着感が強まっている銘柄も少なくない。また、個別材料でトレンドが好転してきた銘柄は多いが、ここからの一段高を見極めたい水準でもある。

明日は日銀会合の結果次第の面はある。追加緩和は見送られるとの見方が大勢であるが、一部ではETFやREITなどの買い付けの割合を増やすといったことも予想されている。ECBの強力な緩和策の影響もあるとすれば、サプライズの期待もありそうだ。また、現状維持としても、米FOMCを控えて動きづらさはある。原油相場の落ち着きもあり、下値の堅さが日々意識されてくるだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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