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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ペプドリ、ディップ、積水ハウス、三菱UFJ

■ペプチドリーム <4587>  5,100円  +705 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ペプチドリーム<4587>がストップ高。マーケット関係者の間では、みずほ証券がペプチドリームの目標株価を5070円から9230円に引き上げたことが刺激材料となったという。同証券では製薬会社による青田刈りが始まったとしてぺプチ社を紹介しているという。

■シーズHD <4924>  2,077円  +149 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 シーズ・ホールディングス<4924>が大幅反発。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(15年8月~16年1月)連結決算が、売上高175億4800万円(前年同期比1.2%減)、営業利益30億4300万円(同4.3%増)、純利益21億300万円(同9.8%増)と最終利益で約1割の増益となったことが好材料視されている。卸売や海外販売が好調に推移したことが牽引役となった。なお、16年7月期通期業績予想は、売上高を従来予想の407億円から400億円(前期比6.2%増)へ下方修正した。通信販売が想定を下回って推移していることが要因。ただ、2月に連結子会社化したシーズ・ラボの貢献があり、営業利益は81億円(同5.4%増)、純利益は52億5000万円(同6.3%増)の従来予想を据え置いている。

■ディップ <2379>  2,602円  +155 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
  10日、ディップ <2379> が16年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の60億円→71.7億円に19.5%上方修正。増益率が24.6%増→48.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。積極的な広告宣伝投資が奏功し、求人情報サイトの求人広告出稿が想定より伸びたことが寄与。販管費が想定を下回ったことも上振れに貢献した。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の55円→62円(前の期は1→5の株式分割前で78円)に増額修正したことも支援材料。

■サンバイオ <4592>  1,072円  +50 円 (+4.9%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が続伸。野村証券では、米国子会社の再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞を対象とした米国でのPhase2b試験において、実施が遅れていた最初の被験者への投与が開始されたことを受け、SB623の開発スケジュールそのものに遅れは生じておらず、再生細胞薬の開発、市場創造のシナリオは変わらないと指摘。それでも、日本での導出先である帝人<3401>は臨床開始への準備を今後始めるとみて、開発が長期化する可能性があると解説。潜在的には、自前で行う日米での外傷性脳損傷を対象とした治験の進展などに注目して、レーティング「バイ」を継続。目標株価を3450円から3000円に引き下げている。

■東鉄工業 <1835>  3,145円  +105 円 (+3.5%)  11:30現在
 東鉄工業<1835>が続急伸。JR東日本<9020>向け売り上げ比率が約8割と高く、首都直下型地震などに備えた耐震補強工事需要を取り込み、増収基調を続けるとともに高い利益率もポイントとなっている。立花証券では10日付けで同社株の投資判断を「強気」継続とし目標株価を3140円から3550円に引き上げており、これが株高を支援している。今16年3月期営業利益について会社側は10%増の101億円を見込んでいるが、同証券では同43%増の131億5000万円と大幅な上振れを見込んでいる。

■TOKAI <3167>  590円  +14 円 (+2.4%)  11:30現在
 10日、TOKAI <3167> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.9%にあたる340万2684株(金額で18億4425万円)を子会社より自社株式を相対取引で取得すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。なお、買い付け価格は10日終値を5.9%下回る542円。

■チムニー <3178>  2,939円  +42 円 (+1.5%)  11:30現在
 チムニー<3178>が堅調。同社は10日の取引終了後、2月度の月次売上高を発表、既存店では前年同月比2.7%減となったが全業態では5.3%増となった。「さかなや道場」を2店舗出店(直営店舗)し、2月4日から3月6日まで、グループ創業32年の感謝を込めた「大創業祭」を開催。

■京阪電気鉄道 <9045>  781円  +11 円 (+1.4%)  11:30現在
 10日、京阪電 <9045> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.34%にあたる3000万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月11日から9月30日まで。このうち、2597万4000株を11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で(買い付け価格は10日終値の770円)取得する同時に200億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表。調達資金をすべて自社株買いに使い、資本効率の向上を狙う。

■積水ハウス <1928>  1,846円  +18 円 (+1.0%)  11:30現在
 10日、積水ハウス <1928> が決算を発表。16年1月期の連結経常利益は前の期比2.7%増の1605億円で着地。続く17年1月期も前期比10.2%増の1770億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は政府の省エネ住宅支援策による住宅需要の高まりを背景に、賃貸住宅事業やリフォーム事業、不動産フィー事業の収益が拡大する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の64円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが13.1倍→11.5倍に低下する一方、配当利回りは3.50%に上昇し、割安感が強まった。同時に、1.85%を上限とする自社株買いを発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■三菱UFJ <8306>  540.1円  +4.5 円 (+0.8%)  11:30現在
 欧州株安を受けて全体相場が軟調に推移するなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軒並み堅調な値動きで目を引く。ここ銀行株はマイナス金利環境のなかで全体相場の地合い悪を誘導するセクターだっただけに、足もとの動きは違和感も伴う。これについて市場では「売り方の買い戻しが主導している。長期金利が足もと上昇していることに加えて、ECB理事会では追加緩和を決定したものの、記者会見での追加利下げ打ち止め発言ともとれるドラギ総裁コメントが影響している」(国内ネット証券大手)という。ドラギ総裁は今後の追加利下げについて「必要になるとは思っていない」と発言しており、それよりも銀行に融資しやすい環境作りを支援する姿勢をみせた。これを受けて、「日銀の金融政策決定会合でもマイナス金利幅の拡大という政策は打ちにくくなった。金融緩和政策にも限界が生じているとの認識がにわかに広がっている」(同)という見方が強まり、収益環境の圧迫懸念を材料に投機筋の空売り対象となっていた銀行セクターを買い戻す動きが顕在化したようだ。

■オリックス <8591>  1,583.5円  +5.5 円 (+0.4%)  11:30現在
 オリックス<8591>が前日の終値を挟んで推移、国内大手証券がレーティングを格上げしたことが確認されている。SMBC日興証券は、オリックスの投資評価を「2」から「1」へ引き上げ、目標株価を2000円から1900円に若干引き下げた。アナリストは「経営が高度化し、基礎的収益力が高まる」とリポートを発行。16年以降の利益予想を上方修正した理由として、M&A効果の織り込み、海外金融収益の増加など4つの理由を挙げている。また米系証券会社が実施した海外投資家訪問で、マイナス金利以降の相場で関心のある銘柄にオリックスの名前が挙がっていることも市場で話題になったばかりだった。

■ガリバー <7599>  1,247円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 ガリバーインターナショナル<7599>が4日続伸。10日引け後に発表された2月の直営店小売り台数が前年同月比42%増と好調。1月の同56%増に続き、高水準の販売が続いていることが評価されている。展示場型店舗の出店拡大が続き、店舗当たり売り上げも想定以上の伸びとなっている。ゴールドマン・サックス証券は10日、「小売りシフトが順調に進んでいる」として「買い」推奨を継続。16年2月期の営業利益82億円(前の期比54%増)に続き、17年2月期は120億円への大幅増益を予想している。

■ラウンドワン <4680>  671円  -38 円 (-5.4%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 ラウンドワン<4680>が下落。10日取引終了後、2月の月次売上状況(速報)を発表したが、既存店売上高は前年同月比3.5%減、全社ベースでは2.6%減だった。これが嫌気された。2月の売上高は閏年に伴い営業日が前年同月比1日多かったものの、ボウリング、アミューズメント、カラオケなど各部門とも来場客数が減少傾向にあり、売り上げも低調だった。

■千代田インテグレ <6915>  2,465円  -125 円 (-4.8%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 10日、千代田インテ <6915> が16年12月期(16ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の55億円→43億円に21.8%下方修正したことが売り材料視された。中国をはじめとする新興国経済の減速を背景に、スマートフォン向け部材などの受注が落ち込み、売上が計画を下回ることが響く。円高で収益が押し下げられることも利益を圧迫する。円高進行を踏まえ、通期業績予想の前提為替レートを1ドル=120円から115円に変更した。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サイジニア <6031>  4,400円  +700 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 アクセルマーク <3624>  1,029円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 サイオステクノロジー <3744>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 鬼怒川ゴム工業 <5196>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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