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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に112円台で推移か、欧米株安や原油反落で円売り縮小も


8日のドル・円は、東京市場では113円52銭から112円75銭で推移。欧米市場でドルは一時112円43銭まで反落し、112円63銭で取引を終えた。

本日9日のドル・円は主に112円台で推移か。欧米株安や原油先物の反落を意識してリスク選好的な円売りは縮小する見込み。

8日発表された2月の中国貿易統計では、輸出入額が前年比で大幅に減少(人民元ベースで輸出額は-20.6%、輸入額は-8.0%)したことが嫌気されたようだ。2月の輸入額は市場予想(前年比-11.7%)ほど減少していないが、輸出額の減少は市場予想(前年比-11.3%)を上回る結果となった。

中国政府は2020年までの5年間の経済成長率の目標を年平均6.5%以上とすることを発表したが、世界経済の成長鈍化によって外需の寄与度は低下する見込み。李克強首相は5日に行われた政府活動報告で「産業構造の最適化と高度化を加速する」と述べているが、産業構造の最適化を進める過程では内需の減少が懸念されている。これに加えて輸出が落ち込んだ場合、中国経済は想定以上に減速し、金融市場の不確実性を高める一因となるかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

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