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【市況】8日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅高、銀行株が買われる


8日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比4.05ポイント(0.14%)高の2901.39ポイントと小幅ながら6日続伸した。上海A株指数も下落し、4.23ポイント(0.14%)高の3036.43ポイントで引けている。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.54ポイント(0.15%)高の358.02ポイント、深センB株指数が6.09ポイント(0.54%)安の1116.52ポイントで終えた。ベンチャー企業などで構成される深セン創業板指数も朝方に急落したが(一時4.5%安)、買いが入り逆に2.50%高と切り返している。

朝安の後に買われる流れ。上海総合指数は今月に入り、ほぼ一本調子で上昇していたため(5日続伸で累計8%近く上昇)、戻り待ちの売りに押されたものの(一時は3%超の下落)、後場に入り買いが増え、引けにかけてプラスに転じている。全国政治協商会議(国政助言機関)と全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が先週開幕するなか、各種の産業支援策や景気テコ入れ策が近く打ち出されると期待された。なお、取引時間中に公表された2月の貿易統計は輸出入がそろって減少。低迷が続いている実態が映し出された。

業種別では、銀行株がしっかり。招商銀行(600036/SH)が1.1%上昇する。引けにかけて買い戻しが入った。海運株も高い。大手の中国遠洋HD(601919/SH)が4.6%上昇した。自動車株や証券株、インフラ関連株、自動車株もしっかり。

半面、不動産株は急落。大手の金地集団(600383/SH)が4.6%安と値を下げた。保険株や素材関連株の一角もさえない。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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