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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は113円台で推移か、原油高がリスク回避の円買い抑制も


7日のドル・円は、東京市場では113円96銭から113円50銭まで下落。欧米市場でドルは一時113円23銭まで下げており、113円47銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は113円台で推移か。原油高やNYダウの上昇を意識してリスク回避的な円買いがさらに広がる状況ではないとみられる。

8日発表される日本の10-12月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率-1.5%で速報値-1.4%から下方修正される見込み。速報値では民間最終支出の落ち込み(前期比-0.8%)がマイナス成長の最大の要因だった。実質所得は伸び悩んでおり、個人消費は抑制されたままとなっている。

改定値でもこの状況は変わらず、住宅投資や在庫投資も若干減少する見込み。速報値でプラスとなった設備投資は改定値でもプラスを維持する見込みだが、大幅に上方修正されることはないとみられている。

今後については、輸出が伸び悩んでいることから、内需の落ち込みを外需でカバーすることは難しいとみられる。1-3月期のGDP成長率はプラスになるとの見方があるが、外需が落ち込んだ場合、4-6月期の成長率は再びマイナスとなる可能性は残されている。

市場関係者の間では、日本銀行の金融緩和策だけでは持続的な経済成長を実現できないとの見方が大半を占めている。企業行動や個人消費に影響を及ぼす効率的な財政政策を早急に検討する必要があるとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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