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【特集】ミルボン Research Memo(10):国内営業拠点の増設を進める


■2016年の事業戦略

(4)国内営業拠点の設置とFPの強化

以上のような新たなマーケティング戦略の策定と同時並行で、ミルボン<4919>は営業拠点の増設も進めている。この背景には、新しいマーケティング戦略を作っても実行する営業担当者が不可欠だということと、まだシェアアップの余地が大きく、この底上げを通じて国内事業での収益成長が期待できるということがある。

同社の国内シェアは約15%となっているが、県単位・地域単位での差は大きい。一例を挙げれば、本社がある大阪でのシェアは約30%であるが地方の県では10%以下ということも珍しくない。大阪のシェアをさらに上げるのは難しいが、10%以下のシェアの県を全国平均並みに引き上げることができれば、全体の底上げにつながる。これに向けて同社は、今中期事業構想期間中に国内で8拠点の開設・増強を行う計画だ。営業担当者であるFP(フィールドパーソン)の数は2015年末の266人から段階的に増加し、最終的には300人程度になるとみられる。

2015年12月期は銀座に営業拠点を開設し、札幌営業所を増強した。2016年は岡山・熊本に新規開設、福岡支店を増強予定だ。さらに2017年以降も残りの4拠点を順次開設していく。開設に伴う費用は1拠点当たり約1億円程度と見られ、現在の同社にとっては無理なく実行可能だと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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