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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ゆうちょ銀、OSG、三井物、三菱UFJ

■ベクトル <6058>  2,700円  +282 円 (+11.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ベクトル<6058>が続伸。いちよし経済研究所が3日付で投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を2500円から3200円へ引き上げたことが好材料視されている。現状の利益は、自社イベントに関する一時的なロス計上を除けば、同経研の予想を上回るペースで推移していると評価。これを受けて、16年2月期営業利益は従来予想の19億円から18億円(会社予想17億円)へ若干保守的に見直すが、17年2月期は同27億円から28億円へ、18年2月期は同34億円から38億円へ上方修正している。

■日本工営 <1954>  395円  +37 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 日本工営<1954>が急騰。同社は3日、英国の建築設計会社BDPホールディングスを約170億円で買収することを発表、これをポジティブ材料とみた買いを呼び込んでいる。BDP社は3D設計で高技術力を有し、日工営は手薄な建築分野を強化して、海外でのインフラ整備や民間建築需要を取り込んでいく構えだ。

■ゆうちょ銀行 <7182>  1,362円  +56 円 (+4.3%)  11:30現在
 ゆうちょ銀行<7182>が3日続伸。マイナス金利の影響をネガティブに受ける業種として市場では、銀行、生保・損保などが大きく売られていたが買い戻しが入ってきている。SMBC日興証券では、ゆうちょ銀行のレーティング「2」を継続したが、目標株価を従来の1945円から1450円に引き下げた。同証券のアナリストは「マイナス金利政策影響を勘案、今後の実質業純を4~12%引き下げ、資金利益大幅減をキャピタルゲインでカバーし、微増益・微増配は継続」とリポートで紹介している。15年11月に超大型IPOとして、日本郵政グループ3社が新規上場して以来、多くの投資家・株主に関心の高い銘柄だけに直近の信用買い残が増加している点は、個人投資家の逆張り戦略が効いている格好となっている。

■OSG <6136>  2,056円  +73 円 (+3.7%)  11:30現在
 3日、OSG <6136> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.10%にあたる200万株(金額で46億円)の自社株取得枠を5.36%にあたる500万株(金額で106億円)に変更すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1月21日から12月31日まで。

■ハーモニック <6324>  2,775円  +96 円 (+3.6%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が反発。岩井コスモ証券が3日付で投資判断を新規に「B+」とし、目標株価を3000円に設定したことが好材料視されているようだ。昨年11月に下方修正を発表したが、10~12月期は中国や欧州で産業用ロボット関連の事案が発生し、12月には米スマートフォンの新機種生産に向けた前倒し的な受注が発生し、下期の受注計画は超過達成する見通しであることから、修正値の営業利益71億円は上振れの可能性が高いと指摘。同証券では16年3月期の営業利益を75億円と予想。また、来期もスマホ関連の案件発生や自動生産化の浸透を背景に同85億円を見込んでいるとしている。

■ケーヒン <7251>  1,692円  +44 円 (+2.7%)  11:30現在
 ケーヒン<7251>が続伸。TIWでは、二輪車向けが厳しい中でも中国の四輪車向け貢献などにより、一過性の費用を除けば営業利益率で7%程度の収益を確保していると指摘。国内での事業体質強化により17年3月期は大幅増益が見込めるとして、受注が豊富なことやメキシコ貢献により一段の収益向上が見込めること、二輪車向けも中国での電子燃料噴射システム需要やインドでのキャブレター需要の増加が今後見込めることなどから、中期的な見通しは明るいと解説。レーティング「2+」を継続している。

■三井物産 <8031>  1,432.5円  +22.5 円 (+1.6%)  11:30現在
 三井物産<8031>は3日続伸。同社は3日、韓国証券取引所上場企業の韓国カーボン社と炭素繊維などの複合材料加工事業分野で包括的な業務提携を行うことを発表した。今回の業務提携により三井物産は韓国カーボン社へ306億韓国ウォン(約28億円)を出資し、株式10%(議決権ベース)を取得する。この提携を通じて、輸送機器の軽量化ニーズに応えるべく炭素繊維などの複合材料を用いた部品・材料製造のサプライチェーン構築・強化を図る方針。

■平和不動産 <8803>  1,345円  +12 円 (+0.9%)  11:30現在
 平和不動産<8803>がしっかり。2月中旬を境に戻り足鮮明。ビル売却に加え不動産仲介事業が好調に推移しており、マイナス金利導入による調達金利コストの低下もプラス材料で0.5倍台のPBRは買い安心感を与えている。兜町・茅場町再開発の動きも同社株を刺激、そのなかで「フィンテック」企業向けの交流拠点を兜町の東京証券会館1階に設置することも手掛かり材料となっている。

■三菱UFJ <8306>  556円  +4.7 円 (+0.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は3日続伸。マイナス金利導入に伴う収益圧迫懸念を背景に2月以降は大幅な調整を余儀なくされたが、下落過程では海外ヘッジファンドなどによる空売りによる影響も大きかったとみられる。目先はそのショートカバーが入り、前日は売買代金を大きく膨らませて大幅続伸と流れの変化を印象づけた。もっとも、マイナス金利導入で先行する欧州の例では金融機関への収益ダメージは大きく、直近のドイツ銀の決算などにも色濃く反映された。それだけに、市場では機関投資家の実需買いは続かないとの見方もあるようだ。きょうは、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も売り物をこなし強含みに推移しているが、空売り買い戻し一巡後は上値も重く、投資家の気迷いを暗示している。

■三菱電機 <6503>  1,224.5円  +6 円 (+0.5%)  11:30現在
 三菱電機<6503>は堅調。同社は3日、とNTTコミュニケーションズと監視カメラシステムに、映像解析技術(AIによる人間の動作検知など)やクラウド・ネットワークなどのサービスを組み合わせた新たなソリューションの提供で協業することを発表した。監視カメラシステムは、防犯・不正防止・犯罪の早期解決などの目的に加えて、近年では、デジタル化やクラウド・ネットワーク化の普及と映像解析の高度化・精度向上により、マーケティングやインフラ・設備機器の遠隔保守に加えて、見守り・介護の支援などにも活用範囲が拡がっており、さらなる需要拡大が見込まれている。このような状況下、両社の製品・サービス・技術・ノウハウを組み合わせることにより、防犯用途だけでなく、顧客ニーズに合わせた様々なサービスの提供を目指し、監視カメラを利用した新しいビジネスの創出を図る。現在検討中の監視カメラと映像解析の連携システムについては、東京ビッグサイトで3月8日から開催される「SECURITY SHOW 2016」に参考出展する予定。

■大阪チタ <5726>  1,714円  -171 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 3日、大阪チタ <5726> が16年3月期の最終損益(非連結)を従来予想の13億円の黒字→82億円の赤字に下方修正。一転して赤字見通しとなったことが売り材料。半導体用ポリシリコン市況が悪化するなか、15年10月に発生した半導体向けシリコンの生産トラブルが長引き、95億円の減損損失を計上することが響く。同時に、従来未定としていた下期配当は見送る方針としたことも売りに拍車を掛けた。

■くらコーポレーション <2695>  5,120円  -420 円 (-7.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 くらコーポレーション<2695>が上場来高値更新後に失速。同社は昨日引け後、16年10月期第1四半期連結業績を発表。売上高は前年同期比10.5%増の281億3700万円に、営業利益は同28.6%増の18億9400万円となった。会社側では、らーめんや酢飯を用いた「すしやのシャリカレー」が好調で、四大添加物無添加の「特製おせち」は早期に完売、併せて「豪華セット」など年末年始の持ち帰りも好評で、いずれも過去最高の売上高を更新したと発表。また、毎月のフェアも大好評だったとしているものの、昨日は決算発表を前に株価は急騰。一部で、「昨日の急騰で好決算は織り込まれた」との見方も挙がっている。

■トリドール <3397>  2,174円  -171 円 (-7.3%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 トリドール<3397>が大幅続落となっている。同社は3日、2月度の月次売上高を発表。全業態の既存店売上高は前年同月比3.2%増となったが、前月の伸び率(9.0%増)から鈍化したことが嫌気されているようだ。客単価は同5.0%増と堅調だった半面、客数が同1.8%減と3カ月ぶりの前年割れとなったことが響いた。なお、全店新店を含む売上高は同3.7%増だった。

■アルチザネットワークス <6778>  947円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 3日、アルチザ <6778> [東証2] が決算を発表。16年7月期上期(15年8月-16年1月)の連結経常利益が前年同期比32.8%増の4.4億円に拡大して着地したことが買い材料。国内で利益率が高いLTE次世代規格の研究開発向け計測器の販売が拡大したことが寄与。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の6.2億円→6.6億円に7.3%上方修正。減益率が30.0%減→24.9%減に縮小する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 アクサスHD <3536>  373円  +80 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 NVC <3394>  2,757円  +500 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アルチザネットワークス <6778>  947円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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