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【経済】米個人消費の先行きは予断を許さない状況か


 ADPリサーチ・インスティテュートが2日発表した2月の米民間部門雇用者数は前月比+21.4万人で市場予想の+19万人を上回った。1月実績は速報値+20.5万人から+19.3万人へ下方修正された。産業別の雇用者数では、建設業は+2.7万人、製造業は-0.9万人、サービス業は+20.8万人だった。

 米雇用情勢の改善は続いているが、製造業やエネルギー産業の雇用環境は良化していないようだ。サービス業の雇用者数は増加したが、賃金の上昇はやや抑制されているとの見方が多い。

 4日発表の2月雇用統計では、平均時給が前月比+0.2%と予想されている。1月の平均時給は前月比+0.5%とやや高い伸びを記録したが、2月実績が市場予想を下回った場合、3月追加利上げ観測は大きく後退するとみられる。個人消費の先行きについては楽観視できない状況となりそうだ。
《MK》

 提供:フィスコ

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