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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月2日

 2日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比661円高の1万6746円で、先月8日以来、約1カ月ぶりの高値をつけて引けた。原油高に支えられた米株高や円安が買い材料となってほぼ全面高商状に。米経済が堅調であることも安心感を誘ったようだ。日経平均の上げ幅は今年3番目の規模で、チャート上では上値抵抗線だった25日移動平均線を明確に突破。市場センチメントは改善に向かいつつある。

 昨日の米国市場は経済指標の改善と原油高を好感してダウ平均が3日ぶりに大幅反発。1月6日以来約2カ月ぶりの水準まで回復してきた。2月のISM製造業景況感指数が事前予想を上回り投資家心理が改善。原油相場が直近の戻り高値を更新したこともあってダウ平均は今年2番目の上げ幅を記録している。さて、外部環境の改善を追い風に本日の東京市場は全面高の展開に。国内では16年度補正予算の報道や消費増税先送り論まで飛び出し、売り方が急ピッチの買い戻しを迫られる棒上げの状態となった。ここ半月ほど日経平均の上値を抑えていた1万6000円台前半のカベを抜いて久々に閉塞状況を打破。25日移動平均線も上回り、短期ではあるがトレンド反転の形をチャート上で築いている。この先も外部環境次第という状況に変わりはないが、相場の下値はかなり締まってきた印象が強い。(ストック・データバンク 編集部)

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