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【市況】日経平均は反発、為替相場や中国動向を睨みながらもみ合い/相場概況


日経平均は反発。29日の米国市場ではNYダウが123ドル安となり、為替相場は円高方向に振れていたが、原油高や中国の追加金融緩和を好感した動きもあり、日経平均は13円安と小幅安でスタートした。前場中に発表された中国の2月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回り、円高進行とともに一時15857.37円(前日比169.39円安)まで下落する場面があった。売り一巡後は円高一服や日本銀行によるETF買い入れへの期待感などから下げ幅を縮め、後場に入ると前日終値を挟んだもみ合いとなった。

大引けの日経平均は前日比58.75円高の16085.51円となった。東証1部の売買高は22億2463万株、売買代金は2兆1481億円だった。業種別では、不動産業、建設業、食料品が上昇率上位だった。一方、保険業、電気機器、機械が下落率上位だった。

個別では、ソフトバンクグ<9984>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、KDDI<9433>、パナソニック<6752>などが堅調。自社株買い実施を発表した日東電<6988>のほか、小野薬<4528>やJT<2914>が3%超の上昇。スイス・ロシュ社とのインフルエンザ感染症治療薬での提携が材料視された塩野義薬<4507>は5%高と上げが目立った。また、enish<3667>、サニックス<4651>、マネパG<8732>などが東証1部上昇率上位となった。一方、トヨタ自<7203>が小幅安となったほか、三菱UFJ<8306>、日産自<7201>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>などが軟調。任天堂<7974>や日立<6501>は2%超下げた。また、今期業績予想を下方修正したNEC<6701>が11%安と急落し、SBSHD<2384>、バイタルKSK<3151>などとともに東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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