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【市況】東京株式(前引け)=買い手控え感強く1万6000円割れ

 1日前引けの日経平均株価は前日比109円92銭安の1万5916円84銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は10億6589万株、売買代金概算は9800億8000万円。値上がり銘柄数は610、対して値下がり銘柄数は1196、変わらずは136銘柄だった。

 名実ともに3月相場入りとなった前場の東京株式市場は、売り買い交錯で始まった後は次第に水準を切り下げる展開。前日の米国株市場ではNYダウがほぼ安値引けに売られたものの、中国人民銀行が追加緩和を決めたことを受け日経平均は寄り付き時点では腰の強さをみせた。しかし、為替が円高傾向にあることから主力株に買いが入りにくく、徐々に下値模索の色彩を強めた。中国・上海株市場は底堅く推移しているが、これを買いの手掛かりとする動きは限定的となっている。前場は終盤に下げ渋ったが、買い手控え感は強く心理的フシ目の1万6000円大台を割り込んで着地した。

 個別ではトヨタ自動車<7203>が軟調、NEC<6701>は大きく売られた。ファナック<6954>、ソニー<6758>などにも売りが先行している。トプコン<7732>、安川電機<6506>などへの売りも目立つ。半面、小野薬品工業<4528>が商いを伴い上昇、JT<2914>も高い。マネーパートナーズグループ<8732>がストップ高、TAC<4319>、サニックス<4651>も値を飛ばした。サイバネットシステム<4312>、フージャースホールディングス<3284>も物色人気に。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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