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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年2月26日

 今週の日経平均終値は16188円41銭、前週末比221円24銭高でした。

 日経平均の2週連続上昇は今年初めてですが、2週分の上げ幅を足しても(1235円高)先々週の下げ幅(1866円安)に及ばないバネの弱い展開となっています。週足陰線のはらみ足を形成しており、経験則的には先々週の陰線実体(1万6620円~1万4952円)の範囲内で数週間もみ合うことになりそうです。トレンドが形成されるのは実体を上下どちらかに抜けてから。3月中旬以降のいずれかの時期にはそれが見えてくるでしょう。現状は原油相場と米国株が徐々にボトム圏を形成し始めていることから、年初からの世界的な大波乱はまずは一服しつつあると考えます。世界景気はあきらかに鈍化してはいるものの、リーマンショック時のようにドラスチックに景気が収縮しているわけではないので、鈍化という悪材料ならひとまず織り込んだと思います。ただ、日本市場は円高という余計な材料を織り込まねばならず、これが戻りの上値を重くさせてしまっています。足元の円高に来期は減益を前提とする必要がありそうで、日経平均もそれに合わせて新たな水準を模索中といったところでしょう。現状の日経平均のPERは14倍。実際に割安感はありますが、来期の収益不安があるとなかなか効きにくい面もあります。(ストック・データバンク 編集部)

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