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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は114円台で推移か、株高継続への期待でドルは底堅い動きを続ける見込み


15日のドル・円は、東京市場では113円27銭から114円10銭まで上昇。海外市場でドルは一時114円73銭まで買われており、114円59銭でこの日の取引を終えた。

本日16日のドル・円は114円台でやや底堅い動きを続ける見込み。主要国の株高は16日も続く可能性があるため、リスク選好的な円売りは継続する可能性がある。日本銀行による早期追加緩和への期待が残されていることも、ドル相場を下支えする一因となりそうだ。

15日のNY市場は休場となったが、ドルは欧州市場で主要通貨に対して強い動きを見せた。ユーロ、日本円に対するドル買いが優勢となったが、欧州中央銀行(ECB)や日本銀行による追加緩和への期待が広がっており、米国との金利差拡大を見込んだドル買いが観測された。

ただし、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言でFRBはマイナス金利の導入を検討していることが判明していること、今後発表される米経済指標の内容を点検する必要があることから、米利上げ時期について市場が予断を持つことは相当難しくなったことは否めない。

米国の早期追加利上げが難しくなった場合、欧州、日本の金融当局は自国通貨高に対する警戒感をより強める可能性があるため、追加緩和策を検討することが予想される。アジア、欧米の株式市場は米追加利上げの先送りや欧州、日本の追加緩和を期待しており、短期的には株高・ドル高の相場展開となる可能性が高まっている。

《SY》

 提供:フィスコ

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