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【経済】【中国の視点】香港の不動産バブルはついに崩壊か、用地の公募価格は70%暴落


香港の不動産バブルがついに崩壊し始めているとの見方が出ている。当局が12日に公表した新界地区の用地公募価格は昨年9月初めに提示した同地区の公募価格を約70%下回ると報じられている。

また、住宅価格も昨年9月から9.5%下落し、今年はさらに10-15%前後下落すると予測されている。金利の上昇に加え、香港や中国本土の成長鈍化、香港からの外資引き揚げなどが不動産価格に影響し始めているとみられている。

香港経済を支える小売業や不動産業の低迷を受け、香港経済が一段と低迷すると警戒されている。米ドルとペッグ制を採用している香港ドルの上昇で物価の割安感がなくなり、香港を訪れる中国本土のツアー客が大幅に減少し、小売業を直撃している。また、不動産価格が予想以上に下落した場合、デベロッパーの業績が一段と悪化する恐れがあると警戒されている。

なお、香港の住宅価格は世界で最も高いといわれている。標準の住宅価格は世帯の平均年収の19倍になっている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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