【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日写印、SMC、島津、日医工
■日本写真印刷 <7915> 2,153円 +263 円 (+13.9%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
日本写真印刷<7915>が急反発。9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は、売上高860億6900万円(前年同期比10.1%減)、営業利益83億4500万円(同19.4%減)と2ケタ減収減益に終わったものの、いちよし経済研究所では、投資判断を「B」から「A」に引き上げており、これを好材料視した買いが株価を押し上げている。10~12月期営業利益は53億9700万円(前年同期比28.4%減)だったが、同研究所予想の42億5000万円を上回ったと評価。下期全体でも総需要は従来見通しを上回る可能性が高いとして、16年3月期通期予想は会社計画の売上高1190億円(前期比0.2%増)、営業利益90億円(同2.9%増)を上回るとの見方に変更ないとしており、事業構造の転換を評価するとともに、株価はモバイルリスクを過度に織り込んだ水準としており、投資判断を引き上げたという。
■三井海洋開発 <6269> 1,452円 +152 円 (+11.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
三井海洋開発<6269>が急反発。9日の取引終了後に16年12月期の連結業績予想を発表しており、売上高2300億円(前期比22.2%減)、営業利益70億円(同37.9%増)、純利益は90億円(同54.5%増)と大幅増収増益を見込んでいることが好感されている。既存プロジェクトのFPSO(浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)建造工事の進捗による収入とリースおよびチャータープロジェクトによる収益が見込まれることが業績を牽引するという。また、配当予想を前期の中間・期末各17円50銭からそれぞれ1円25銭増額して18円75銭とし、年37円50銭に引き上げるとしたことも好材料視されている。なお、15年12月期決算は、売上高2955億9600万円(前の期比21.9%減)、営業利益50億7500万円(同40.8%減)、純利益58億2400万円(同7.4%増)だった。
■TKC <9746> 3,020円 +305 円 (+11.2%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
9日、TKC <9746> が決算を発表。16年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比97.9%増の25.4億円に拡大して着地したことが買い材料。マイナンバー制度の開始に伴い、地方公共団体向けにシステム開発の受注が大きく伸びたことが寄与。会計事務所向けクラウドサービスの売上増加や、経費削減なども大幅増益に貢献した。上期計画の37.5億円に対する進捗率は67.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■SMC <6273> 25,150円 +1,690 円 (+7.2%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
SMC<6273>が急伸。同社は空気圧制御機器で国内過半のシェアを握るトップメーカーで、自動車や医療向けで高水準の需要を確保している。スマートフォン向けは中国などでの需要減速から逆風環境にさらされているが、自動車向けは販売好調な北米などを中心に売り上げを伸ばしている。9日取引終了後に発表した16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算は、売上高が3592億6600万円(前年同期比5.9%増)と増収を確保し、本業の儲けを示す営業利益は1033億4900万円(同10.3%増)と2ケタ伸長をみせた。株価は前日に2万3000円割れ寸前まで売られ、昨年来安値を更新していたこともあって、きょうはその反動もあって見直し買いが加速的に流入した。
■島津製作所 <7701> 1,731円 +90 円 (+5.5%) 本日終値
9日、島津 <7701> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比39.1%増の222億円に拡大して着地したことが買い材料。国内や北米を中心にクロマトグラフなどの販売が好調だった計測機器事業が収益を牽引した。国内外で受注が回復した航空機器事業の赤字縮小なども大幅増益に貢献した。決算発表を受けて、SMBC日興証券が9日付のリポートで、「3Qコンセンサス上ぶれ。計画過達の確度は高い」と報告したことも買いに拍車を掛けた。
■PCデポ <7618> 962円 +50 円 (+5.5%) 本日終値
9日、PCデポ <7618> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→40億円に5.3%上方修正。増益率が18.6%増→24.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要の反動減の影響が長引き、売上は計画を下回るものの、Windows 10へのアップグレードに伴う技術サービス収入や、スマートデバイス関連製品の販売が伸び、採算が改善する。
■ヤマハ発動機 <7272> 1,844円 +94 円 (+5.4%) 本日終値
ヤマハ発動機<7272>が逆行高。昨日場中の決算発表で、16年12月期は営業減益見通しとなったことから株価は急落。これを受け、野村証券では「株価急落は行き過ぎで短期的にはリバウンドする可能性が高い」と指摘。三菱UFJモルガン・スタンレー証券でも、「株価は過剰反応」としており、クレディ・スイス証券では、「意図的にかなり保守的な水準に据え置いたとの経営陣のコメントもあり、ガイダンスを額面通りに受け取るべきではない」と解説。シティグループ証券では「ネガティブも一過性費用主因で買い好機」との見解を示している。
■日医工 <4541> 2,660円 +130 円 (+5.1%) 本日終値
9日、日医工 <4541> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の80億円→110億円に37.5%上方修正。増益率が21.4%増→66.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。韓国バイネックス社の株式売却に伴い、売却益36.7億円が発生したことが主因。
■SUMCO <3436> 671円 +32 円 (+5.0%) 本日終値
SUMCO<3436>は急反発。同社は9日取引終了後、15年12月期の決算を発表。売上高は2368億2600万円(前の期比5.1%増)、営業利益は294億4700万円(同14.8%増)、最終利益は197億4700万円(同21.2%増)と高水準の伸びを達成した。データセンター向け半導体需要の増勢を背景にシリコンウエハーの出荷が高水準で、営業利益段階で従来予想比9億円強、最終利益段階で同25億円強上振れした。これを好感する買いを呼び込んでいる。
■ダイキョーニシカワ <4246> 1,774円 +67 円 (+3.9%) 本日終値
9日、DNC <4246> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比82.2%増の126億円に拡大して着地したことが買い材料。国内で主要販売先のマツダ <7261> 向けに自動車部品の販売が大きく伸びたことが寄与。タイやメキシコ子会社の業績回復に加え、コスト低減による採算改善も大幅増益に貢献した。通期計画の145億円に対する進捗率は87.2%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。
株探ニュース
日本写真印刷<7915>が急反発。9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は、売上高860億6900万円(前年同期比10.1%減)、営業利益83億4500万円(同19.4%減)と2ケタ減収減益に終わったものの、いちよし経済研究所では、投資判断を「B」から「A」に引き上げており、これを好材料視した買いが株価を押し上げている。10~12月期営業利益は53億9700万円(前年同期比28.4%減)だったが、同研究所予想の42億5000万円を上回ったと評価。下期全体でも総需要は従来見通しを上回る可能性が高いとして、16年3月期通期予想は会社計画の売上高1190億円(前期比0.2%増)、営業利益90億円(同2.9%増)を上回るとの見方に変更ないとしており、事業構造の転換を評価するとともに、株価はモバイルリスクを過度に織り込んだ水準としており、投資判断を引き上げたという。
■三井海洋開発 <6269> 1,452円 +152 円 (+11.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
三井海洋開発<6269>が急反発。9日の取引終了後に16年12月期の連結業績予想を発表しており、売上高2300億円(前期比22.2%減)、営業利益70億円(同37.9%増)、純利益は90億円(同54.5%増)と大幅増収増益を見込んでいることが好感されている。既存プロジェクトのFPSO(浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)建造工事の進捗による収入とリースおよびチャータープロジェクトによる収益が見込まれることが業績を牽引するという。また、配当予想を前期の中間・期末各17円50銭からそれぞれ1円25銭増額して18円75銭とし、年37円50銭に引き上げるとしたことも好材料視されている。なお、15年12月期決算は、売上高2955億9600万円(前の期比21.9%減)、営業利益50億7500万円(同40.8%減)、純利益58億2400万円(同7.4%増)だった。
■TKC <9746> 3,020円 +305 円 (+11.2%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
9日、TKC <9746> が決算を発表。16年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比97.9%増の25.4億円に拡大して着地したことが買い材料。マイナンバー制度の開始に伴い、地方公共団体向けにシステム開発の受注が大きく伸びたことが寄与。会計事務所向けクラウドサービスの売上増加や、経費削減なども大幅増益に貢献した。上期計画の37.5億円に対する進捗率は67.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■SMC <6273> 25,150円 +1,690 円 (+7.2%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
SMC<6273>が急伸。同社は空気圧制御機器で国内過半のシェアを握るトップメーカーで、自動車や医療向けで高水準の需要を確保している。スマートフォン向けは中国などでの需要減速から逆風環境にさらされているが、自動車向けは販売好調な北米などを中心に売り上げを伸ばしている。9日取引終了後に発表した16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算は、売上高が3592億6600万円(前年同期比5.9%増)と増収を確保し、本業の儲けを示す営業利益は1033億4900万円(同10.3%増)と2ケタ伸長をみせた。株価は前日に2万3000円割れ寸前まで売られ、昨年来安値を更新していたこともあって、きょうはその反動もあって見直し買いが加速的に流入した。
■島津製作所 <7701> 1,731円 +90 円 (+5.5%) 本日終値
9日、島津 <7701> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比39.1%増の222億円に拡大して着地したことが買い材料。国内や北米を中心にクロマトグラフなどの販売が好調だった計測機器事業が収益を牽引した。国内外で受注が回復した航空機器事業の赤字縮小なども大幅増益に貢献した。決算発表を受けて、SMBC日興証券が9日付のリポートで、「3Qコンセンサス上ぶれ。計画過達の確度は高い」と報告したことも買いに拍車を掛けた。
■PCデポ <7618> 962円 +50 円 (+5.5%) 本日終値
9日、PCデポ <7618> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→40億円に5.3%上方修正。増益率が18.6%増→24.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要の反動減の影響が長引き、売上は計画を下回るものの、Windows 10へのアップグレードに伴う技術サービス収入や、スマートデバイス関連製品の販売が伸び、採算が改善する。
■ヤマハ発動機 <7272> 1,844円 +94 円 (+5.4%) 本日終値
ヤマハ発動機<7272>が逆行高。昨日場中の決算発表で、16年12月期は営業減益見通しとなったことから株価は急落。これを受け、野村証券では「株価急落は行き過ぎで短期的にはリバウンドする可能性が高い」と指摘。三菱UFJモルガン・スタンレー証券でも、「株価は過剰反応」としており、クレディ・スイス証券では、「意図的にかなり保守的な水準に据え置いたとの経営陣のコメントもあり、ガイダンスを額面通りに受け取るべきではない」と解説。シティグループ証券では「ネガティブも一過性費用主因で買い好機」との見解を示している。
■日医工 <4541> 2,660円 +130 円 (+5.1%) 本日終値
9日、日医工 <4541> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の80億円→110億円に37.5%上方修正。増益率が21.4%増→66.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。韓国バイネックス社の株式売却に伴い、売却益36.7億円が発生したことが主因。
■SUMCO <3436> 671円 +32 円 (+5.0%) 本日終値
SUMCO<3436>は急反発。同社は9日取引終了後、15年12月期の決算を発表。売上高は2368億2600万円(前の期比5.1%増)、営業利益は294億4700万円(同14.8%増)、最終利益は197億4700万円(同21.2%増)と高水準の伸びを達成した。データセンター向け半導体需要の増勢を背景にシリコンウエハーの出荷が高水準で、営業利益段階で従来予想比9億円強、最終利益段階で同25億円強上振れした。これを好感する買いを呼び込んでいる。
■ダイキョーニシカワ <4246> 1,774円 +67 円 (+3.9%) 本日終値
9日、DNC <4246> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比82.2%増の126億円に拡大して着地したことが買い材料。国内で主要販売先のマツダ <7261> 向けに自動車部品の販売が大きく伸びたことが寄与。タイやメキシコ子会社の業績回復に加え、コスト低減による採算改善も大幅増益に貢献した。通期計画の145億円に対する進捗率は87.2%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。
株探ニュース