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【市況】イエレン議長証言控え自律反発期待、ファナックが日経平均下支えか/オープニングコメント


 10日の日本株市場は不安定ながらも自律反発が意識されそうだ。世界経済の先行きの不透明感に加え、低金利の影響で銀行の業績悪化などが懸念され、9日の米国市場ではNYダウは一時150ドル近く下げる局面もみられたが、引けにかけて下げ幅を縮めている。シカゴ日経225先物は一時15820円まで下げる場面もみられたが、清算値は大阪比55円高の16115円だった。

 イエレンFRB議長の議会証言を控えており、米利上げペースが鈍るとの思惑等もあるため、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まるだろう。また、祝日を挟むこともあり、積極的な商いは手控えられる可能性がある一方で、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されやすいとみられる。

 また、ファナック<6954>は、6年半ぶり自社株買いを発表しており、日経平均を下支えしてくる可能性がある。その他、決算が本格化する中、上方修正を発表する中小型株が目立ってきており、こういった企業に短期筋の値幅取り狙いの資金が集中する日替わり物色が続きそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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