【市況】9日の米国市場ダイジェスト:ダウは12ドル安、原油一時27ドル台も引けにかけて下げ幅縮小
■NY株式:ダウは12ドル安、原油一時27ドル台も引けにかけて下げ幅縮小
NYダウ ナスダック
終値 :16014.38 終値 :4268.76
前日比:-12.67 前日比:-14.99
始値 :16005.41 始値 :4224.87
高値 :16136.62 高値 :4329.61
安値 :15881.11 安値 :4222.48
9日の米国株式相場は下落。ダウ平均は12.67ドル安の16014.38、ナスダックは14.99ポイント安の4268.76で取引を終了した。欧州株式が大幅続落となったことから売り先行の展開となった。午後に入って原油相場が一時27ドル台を付ける大幅下落となったことから、ダウは一時150ドル近く下げる場面もあった。しかしイエレンFRB議長の議会証言を明日に控えて、引けにかけては下落幅を縮小した。セクター別では、運輸や素材が上昇する一方でエネルギーやメディアが下落した。
原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。独立系石油ガス生産のアナダルコ(APC)は一時取引停止、その後約8割の減配を発表して大幅下落となった。小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は第4四半期の売上高が予想を下回る可能性があると発表し、下落。アパレルのギャップ(GPS)は1月売上高が減少し、売られた。一方で、飲料メーカーのコカコーラ(KO)は決算内容が好感され、買われた。
国際エネルギー機関(IEA)は、イランの増産が更なる原油価格の下落を招く可能性があるとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は115円14銭、金融市場の信用不安が浮上しリスクオフ継続
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円32銭へ下落後、115円39銭まで上昇し115円14銭で引けた。欧州銀行などの信用不安、株安を嫌ったリスク回避の円買い、債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となったのち、予想を上回った米12月JOLT求人件数や卸売在庫を受けてドル買いが再開。資本状況が懸念されていたドイツ銀が優先債を買い戻すことを検討していると英FTが報じドイツ銀行株が下げ止まったためリスク回避の動きも一段落した。
ユーロ・ドルは、1.1225ドルから1.1338ドルまで上昇し、1.1292ドルで引けた。ユーロ・円は、128円92銭から130円27銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.4379ドルから1.4516ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9796フランから0.9695フランへ下落した。
■NY原油:続落で27.94ドル、IEAの需要見通し下方修正や米在庫の増加予想で売り
NY原油は続落(NYMEX原油3月限終値:27.94↓1.75)。30.19ドルまで上昇した後、27.74ドルまで下落した。NYダウが取引開始後まもなく一時反発したことや、米国の12月JOLT(求人労働移動調査)求人件数が大幅に増加したことを受けて、原油の買いがいったん強まったとみられる。
しかし、その後は、国際エネルギー機関(IEA)による今年の石油需要見通し下方修正が再認識されたこと。一方、取引終了後の全米石油協会(API)や10日(水)の米エネルギー情報局(EIA)の週次在庫統計の発表を控え、在庫増が予想されていることから、原油の売りが再燃したもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 12.20ドル -0.07ドル(-0.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 22.93ドル +0.26ドル(+1.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)148.29ドル -0.96ドル(-0.64%)
インテル(INTC) 28.81ドル -0.01ドル(-0.03%)
アップル(AAPL) 94.99ドル -0.02ドル(-0.02%)
アルファベット(GOOG) 701.02ドル -3.14ドル(-0.45%)
フェイスブック(FB) 99.54ドル -0.21ドル(-0.21%)
キャタピラー(CAT) 63.92ドル -0.66ドル(-1.02%)
アルコア(AA) 7.81ドル -0.09ドル(-1.14%)
ウォルマート(WMT) 65.81ドル -1.11ドル(-1.63%)
スプリント(S) 2.66ドル +0.11ドル(+4.31%)
《NO》
提供:フィスコ