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【市況】フィンテック、自動運転などの中小型株物色へ/オープニングコメント


 9日の日本株市場は、やや波乱含みの相場展開になりそうだ。8日の米国市場では、欧州株が全面安となったほか、原油相場が30ドルを下回ったことが嫌気され、NYダウは一時400ドルを超す下落となる場面もみられた。その後は引けにかけて下げ幅を縮めているが、この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比540円安の16460円となり、日経平均は昨日のリバウンド部分を帳消しにしてきそうだ。

 原油安が嫌気された格好だが、今週は10日にイエレンFRB議長による米下院金融サービス委員会での証言が予定されている。米利上げペースへの思惑等から為替市場も含めて値動きの荒い展開になりやすく、リスク資産を売却する動きに向かわせやすいだろう。週末にはオプションSQが控えていることもあり、先物主導による値動きの荒さも目立ちそうだ。

 物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、フィンテック、自動運転などの中小型株を中心としたテーマ株などに短期筋の資金が向かいやすいだろう。また、売り一巡後の底堅さが意識されるようだと、昨日同様、断続的なインデックス資金により、切り返す可能性はありそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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