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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円前後で推移か、中国本土株の動向を見極める展開


2日のドル・円は、東京市場では121円04銭から120円36銭まで下落。欧米市場では原油先物の続落や株安を嫌気してドルは一時119円84銭まで売られており、119円95銭で取引を終えた。

本日3日のドル・円は120円前後で推移か。日本株の続落は想定の範囲内だが、中国本土株が大幅反落となった場合、リスク回避的な円買いが優勢となる可能性がある。

2日は中国本土株を除いて世界の主要株価指数は全面安の展開となった。欧米諸国の株安を受けて米長期金利は大幅に低下したが、政策金利の変動に対して敏感に反応する2年債利回りも低下した。

米2年債利回りは昨年12月16日の利上げ実施後に1.1%近辺まで上昇したが、年明け後は原油安や株式市場の混乱などを嫌って安全資産である国債に資金が流れており、2年債利回りは0.72%近辺まで低下した。債券市場では早期利上げ観測は大きく後退している。

しかしながら、米カンザスシティー連銀のジョージ総裁は2日に講演を行ない「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」との見方を示した。ジョージ総裁の発言は3月利上げの可能性が十分あることを示唆しており、3月利上げを巡って米金融市場は不安定な動きを続ける可能性がありそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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