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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円前後で推移か、日本、中国の株価動向が手掛かり材料に


1日のドル・円は、東京市場では121円49銭から121円11銭まで下落。欧米市場では原油安を嫌気したドル売りが観測されており、ドルは一時120円68銭まで下落し、120円99銭で取引を終えた。

本日2日のドル・円は121円前後で推移か。日本、中国の株価が横ばいか小幅安にとどまった場合、リスク回避的な円買いが広がる可能性は低いとみられる。

報道によると、フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は外交問題評議会(CFR)での講演で、「金融市場の混乱が長く続いた場合、米経済成長やインフレ率に強い影響を与える可能性がある」と指摘した。

講演では金融政策について踏み込んだ発言はなかったようだが、フィッシャーFRB副議長は原油安とドル高の影響で米国のインフレ率はこれまでの想定より低水準にとどまる公算が大きいとの見方を示した。

フィッシャー副議長は原油安やドル高が米利上げペースに影響を与えると断定していないが、大半の市場関係者はインフレ率に変化が見られない場合、今年4回の利上げ実施は難しいと見ている。原油価格やドル相場が安定してもインフレ率に大きな変化はないとの意見もあり、3月利上げへの期待は低下しつつある。

《SY》

 提供:フィスコ

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