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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に118円台後半で推移か、日・中の株高期待でリスク選好の円売り継続へ


22日のドル・円は東京市場で117円54銭から118円19銭まで反落。欧米市場では原油先物の上昇や欧米株高を好感してドルは118円88銭まで一段高となり、118円78銭で取引を終えた。

本日25日のドル・円は主に118円台後半で底堅い動きを続ける見込み。日本、中国の株高が期待されており、リスク選好的な円売りは継続する見込み。

今週28-29日に日本銀行の金融政策決定会合が開かれる。報道によると、世界経済フォーラムの年次総会、「ダボス会議」に出席した日銀の黒田総裁は23日、「目標としている物価目標の達成に向けて必要であれば躊躇なく追加緩和だろうと何だろうと金融政策を調整する用意がある」と述べたそうだ。

日本の物価動向に大きな影響を与える原油価格は22日の取引(NY原油先物)で1バレル=32ドル台にまで反発したが、世界的な供給過剰感は消えていない。現在の原油価格は日銀の想定(1バレル=50ドル)を大きく下回る水準で推移しており、2016年度における消費者物価コア指数の前年比に対するエネルギー価格の寄与度(日銀による試算では-0.2ポイント程度)は、下方修正される可能性が高い。市場関係者の間では、2%物価目標の達成時期は2017年度前半頃に先送りされるとの見方が浮上している。

《SY》

 提供:フィスコ

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