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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は118円前後で推移か、日・中の株高期待でリスク選好の円売り優勢の展開


21日のドル・円は東京市場で117円48銭から116円47銭まで反落。欧米市場では原油先物の反発や欧米諸国の株高を好感してドルは117円81銭まで反発し、117円73銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は118円前後で底堅い動きを続ける見込み。日本、中国の株価反発が期待されており、アジア市場ではリスク選好的な円売りが優勢となりそうだ。

欧州中央銀行(ECB)は21日に開いた理事会で現行の金融政策を維持することを決めた。この決定は予想通りだったが、ECBのドラギ総裁は記者会見で、市場の動向次第では、次回の理事会で追加の金融緩和に踏み切る可能性を示唆した。

ECBは量的緩和策の実施期間を半年間延長することをすでに決めているが、原油価格の急落や新興国経済の減速によって景気下ぶれのリスクが高まっていると判断し、ドラギ総裁は「次回3月に開かれる理事会で金融政策を再検討する可能性がある」と述べた。

ドラギ総裁の発言について市場関係者の間からは「次回の理事会でECBが追加緩和を行う可能性は否定できないが、ECBに行動の用意があることを伝えることで株安や原油安の進行を阻止することが狙いではないか?」との声が聞かれている。目先的には、ユーロ圏の金利先安観はやや強まり、株高・ドル高の相場展開となる可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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