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【市況】【市場反応】米12月PPI/小売など、成長減速示唆でドル売り加速


 外為市場で米国成長鈍化を示す経済指標を嫌い、ドル売りが加速した。ドル・円は117円34銭から116円62銭まで下落し、昨年8月来の安値を更新。ユーロ・ドルは1.0909ドルから1.0961ドルへ上昇した。


 米商務省が発表した12月小売売上高は前月比-0.1%と市場の予想通り、9月来の減少となった。また、国内総生産(GDP)の算出に用いられるコントロールグループと呼ばれる自動車、建材、ガソリン、食品を除いたコア小売は前月比-0.3%と、プラス予想に反して4月来のマイナスに落ち込んだ。下落率は2月来で最大。


 同時刻に米労働省が発表した12月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.2%と予想通り、11月+0.3%からマイナスに転じた。前年比では-1.0%と、予想通り11月-1.1%から若干改善したものの11か月連続のマイナス。また、変動の激しい食料やエネルギーを除いたPPIは前月比+0.1%と、予想通り2ヶ月連続のプラス。前年比も+0.3%と市場予想に一致した。


 米国の1月NY連銀製造業景気指数は-19.37と、改善予想に反して12月-6.21から悪化し、景気後退期の2009年3月来で最低。6ヶ月連続のマイナスとなった。

【経済指標】
・米・1月NY連銀製造業景気指数:-19.37(予想:-4.00、12月:-6.21←-4.59)
・米・12月生産者物価指数:前月比-0.2%(予想:-0.2%、11月:+0.3%)
・米・12月生産者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.1%、11月:+0.3%)
・米・12月生産者物価指数:前年比-1.0%(予想:-1.0%、11月:-1.1%)
・米・12月生産者物価コア指数:前年比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.5%)
・米・12月小売売上高:前月比-0.1%(予想:-0.1%、11月:+0.4%←+0.2%)
・米・12月小売売上高(自動車除く):前月比-0.1%(予想:+0.2%、11月:+0.3%←+0.4%)
・米・12月小売売上高(自動車・建材、食品、ガソリンなど除く):前月比-0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.5%←+0.6%)

《KK》

 提供:フィスコ

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