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【市況】米国株見通し:前日大幅安の反動も、引き続き原油価格を注視


『米株式市場』


13日のNY市場は下落。中国の12月貿易統計が予想ほど悪化しなかったことが好感され、買いが先行。しかしながら、エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計が前週から増加し、原油相場の上昇が一服すると下落に転じた。ダウ平均は364.81ドル安の16151.41、ナスダックは159.85ポイント安の4526.06。


グローベックスの米株先物は小動きに推移しているが、欧州市場は全般弱含みに推移しており、不安定な相場展開が続きそうである。また、アジア市場は上海指数が上昇しているが、日経平均は一時3%を超える下落だった。NYダウは前日に364ドル安と大幅に下げた反動も意識されそうだが、明確な底入れからの反転は期待しづらいところ。


また、中国の12月貿易統計が予想ほど悪化しなかったことについては、香港からの輸入を「水増し」する手法を使って中国本土からマネーを動かす動きが広がっているとみられている。人民元の切り下げを受けて、輸入の偽装が本格化しているとの見方から、上海の上昇を素直に好感しづらいところも。


その他、前日の下げの一因だった原油相場だが、30ドル割れでいったんは目先底も意識されるものの、一方で原油見通しを引き下げる動きが相次いでおり、根強い先安感も手掛けづらくさせる。なお、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、輸入物価指数(12月)、消費者信頼感指数(先週)が予定されている。決算ではJPモルガン・チェース、インテル等が発表を予定している。

《TY》

 提供:フィスコ

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