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【特集】ミロク情報サービス Research Memo(2):クラウドサービスの開発や新規事業に取り組む


■会社概要

(1)会社沿革

ミロク情報サービス<9928>は、1977年の創業以来、計算センターでの計算処理サービスから、オフコンビジネス、そしてパッケージソフトの開発・販売、加えて経営情報等の情報サービスにも注力し、事業モデルを時代の変化に応じて転換しながら、財務・会計を中心とする経営システム・経営情報サービスを提供してきた。財務・会計システムを開発・販売する企業としては、日本市場における老舗的なポジションにある。現在、新たな技術の潮流となっている「クラウド・コンピューティング」に対応したサービスの開発を強化しているほか、2014年には新規事業として中小企業の事業承継・再生等の支援サービスを子会社で開始している。

(2)事業概要

同社の主要な事業内容は、会計事務所及び中堅・中小企業に向けた財務・会計をコアとするERP(統合業務管理)システムの開発・販売のほか、システムの各種設定や操作指導、ネットワーク構築などシステム導入に伴うサービス、各種保守サービスなどの提供である。

主な顧客は会計事務所とその顧問先企業となる中堅・中小企業になる。会計事務所向けでは、ユーザー数が約8,400事務所と業界シェアで約25%を占めており、中堅・中小企業向けでは約17,000社のユーザーを有している。また、小規模事業者向けに簡易な会計ソフトを同社の顧客である約8,400の会計事務所を通じて提供しており、そのユーザー数は3万社を超える。顧客である会計事務所の先に約50万社の顧問先中小企業があることを考えれば、今後の開拓余地は依然大きいと言える。

(3)業績推移

ここ数年は新規顧客の開拓に注力すると同時に、アフターサービス(ソフトウェア・ハードウェア・ネットワークの保守サービス)によるストック型ビジネスの強化を図っている。その結果、業績は収益性を高めながら拡大基調を続けており、経常利益ベースで4期連続で過去最高を更新し続けている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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