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【特集】イーストン Research Memo(5):業績見通しを下方修正したが配当予想には変更はない


■株主還元

ルネサスイーストン<9995>は株主還元を重要な経営課題と位置付け、配当による株主還元を基本方針としている。配当額の決定においては、安定かつ継続的な配当の実現と、成長投資のための内部留保の充実による企業体質強化とを総合的に勘案して判断するとしている。公約配当性向などは特に規定していない。

同社は、2016年3月期の業績見通しを下方修正したが、配当予想については期初予想に変更はなく、前期比2円増配の12円の配当を計画している。配当を維持した背景には、来期以降の業績回復に対する自信と株主重視の姿勢の表れであると弊社では考えている。今期の1株当たり利益予想39.75円に対する配当性向は30.2%となり、2015年3月期の配当性向18.4%からは上昇することになるが、決して高過ぎることはない水準だ。

同社はまた、個人株主重視の姿勢から株主優待制度を設けている。制度の内容は段階的に拡充されてきており、現在の制度では、毎年3月31日現在の株主名簿記載者のうち、1単元(100株)以上10単元(1,000株)未満の株主には1,000円相当のクオカード、10単元以上の株主でかつ、保有期間が3年未満の場合には2,000円相当のクオカード、10単元以上を3年間以上保有している株主には3,000円以上のクオカードを、それぞれ贈呈するという内容となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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