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【特集】インタースペース Research Memo(6):有利子負債がなく流動比率も高い水準で財務状況は健全


■業績動向

(2)財務状況、経営指標について

インタースペース<2122>の2015年9月末の財務状況について見ると、総資産残高は前期末比748百万円増加の6,343百万円となった。このうち流動資産は前期末比557百万円増となり、主な増減要因としては売上債権で523百万円、未払還付法人税等で156百万円の増加となった一方、現預金が同135百万円減少した。固定資産は前期末比191百万円増加し、主に投資有価証券を中心に投資その他資産で165百万円増加した。

負債合計は前期末比473百万円増加の3,321百万円となった。買掛金が772百万円増加した一方で、子会社の売却に伴い有利子負債がゼロとなったほか、未払法人税等が226百万円減少した。また、純資産については前期末比274百万円増加の3,021百万円となった。利益剰余金が248百万円増加したほか、有価証券評価差額金や為替換算調整勘定などその他の包括利益累計額が22百万円増加した。

経営指標を見ると、期末にかけて売上規模が拡大したことに伴う買掛金の増加に伴い自己資本比率は49.1%から47.6%に若干低下したものの、有利子負債はなく流動比率も100%以上となっていることから財務状況は健全な状態が続いていると判断される。一方、収益性に関しては業績が減益に転じたことでROA、ROE、営業利益率と全ての指標で悪化したが、2016年9月期以降業績が回復してくれば、収益性についても再び向上してくることが予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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