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【通貨】ユーロ週間見通し:やや弱含みか、投資家心理は弱気に傾く


■やや弱含み、ユーロ圏のインフレ率鈍化が嫌気される

先々週・先週(2015年12月28日-2016年1月8日)のユーロ・ドルはやや弱含み。ユーロ圏のインフレ率鈍化を意識したユーロ売り・米ドル買いが観測された。ただし、人民元相場の下落を受けたリスク回避的なユーロ買いも観測されており、対米ドルでユーロの下げ幅は縮小した。取引レンジは1.0711ドル-1.0993ドル。

■やや底堅い動きを見せるか、リスク回避のユーロ買い継続も

今週のユーロ・ドルはやや底堅い値動きとなる見込み。人民元相場が伸び悩み、原油安が続いた場合はリスク回避的なユーロ買い・ドル売りがやや強まる見通し。ただし、欧米株安に対する警戒感が一段と高まった場合、ユーロ売り・円買いの取引が拡大し、この影響でユーロは伸び悩む可能性があるので注意したい。

・予想レンジ:1.0800ドル-1.1050ドル

■対円レートは下落、欧米諸国の株安などが意識される

先々週・先週(2015年12月28日-2016年1月8日)のユーロは対円で下落。主要国の株安を受けて米ドル・円相場が円高方向に振れた関係で、対円レートは一時127円を下回る場面があった。ユーロ圏のインフレ率鈍化を意識したユーロ売りも観測された。取引レンジは126円79銭-132円47銭。

■やや弱含みか、投資家心理は弱気に傾く

今週のユーロ・円はやや弱含みか。中国市場の混乱を受けて投資家心理は弱気に傾いており、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに広がる状況ではないとみられる。アジア・欧米諸国の株安が続いた場合、ユーロ売り・円買いが縮小する可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・13日:11月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%)
・15日:11月貿易収支(10月:+241億ユーロ)

・予想レンジ:126円00銭-130円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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