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【特集】日本アジア投資 Research Memo(14):資本業務提携により更なる財務体質の強化を図る


■今後の事業戦略

(4)財務体質の強化

日本アジア投資<8518>は、前述のとおり、財務状況の悪化を受けて、有利子負債の返済やコスト削減に優先的に取り組んできたことから、財務体質の改善に一定のめどが立ってきた。今後は、攻めの費用や投資がある程度発生する見込みであるが、安定収益の拡大などによって黒字を定着化し、累積損失の解消を目指すとともに、既存ポートフォリオの売却による有利子負債の返済と期間利益の積み上げによる自己資本の増強を着実に進める方針である。将来的にはD/Eレシオ1倍未満(2015年9月末現在は5.1倍)を目指している。

なお、前述のとおり2015年12月に発表したFirst Easternグループとの資本業務提携と、成長資金調達のための新株予約権の発行により、今後更なる財務体質の強化が期待できる。

弊社では、事業戦略の目玉であるメガソーラー事業投資や新設した国内ベンチャーファンドの状況、First Easternグループとの事業提携の進捗状況をフォローするとともに、中期的な視点から同社ならではの価値創出をどのような形で実現していくのかに注目していきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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