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【特集】翻訳センター Research Memo(3):業績は期初計画通りに推移、通期は増収増益を見込む


■業績動向

(1)2016年3月期第2四半期の業績動向

翻訳センター<2483>の2016年3月期第2四半期の売上高は4,262百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益134百万円(同12.9%減)となった。減収の主な要因は、2015年3月に派遣事業の人材紹介子会社を売却した影響(半期の売上高163百万円分)が大きく、この影響を除けば増収となる。減益の要因としては、通訳事業で前期にスポット案件があったこととコンベンション事業での営業体制強化が主なものである。前年同期比では減収減益ではあるものの、期初の計画通りに推移しており、堅調と言えるだろう。

(2)2016年3月期の見通し

2016年3月期計画は、売上高9,500百万円(前期比308百万円増)、営業利益550百万円(前期比45百万円増)、経常利益550百万円(前期比47百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益430百万円(前期比147百万円増)と、売上高、各利益ともに過去最高の更新を見込む。親会社株主に帰属する当期純利益の予想値は、11月27日付けで110百万円上方修正されたもので、投資有価証券の売却益がその主な要因だ。引き続き、医薬分野、工業・ローカライゼーション分野を中心に翻訳事業が堅調を維持し、売上高は477百万円伸びる計画だ。売上高の第2四半期進捗率は44.9%であるが、医薬で新薬申請の大型プロジェクトが開始された模様であり、下期に活況を呈する事業特性も加味すると、計画達成のハードルは高くないと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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